大分の藤河内渓谷が大ヒット!キャンプ場はテントから出て10秒で川遊びができる!
最終更新日 2019.8.16
今年最後であろう川遊びをしに大分の「藤河内渓谷」に行ってきました!
藤河内渓谷は、2018年夏の集大成に相応しい最高のフィールドでした!
キャンプ場もさることながら、渓谷も本当に素晴らしくて、「このままもう2~3日連泊したいなあ」と後ろ髪を引かれる想いで帰ってきました。
昨年ぐらいまでは本当に穴場で、休日に来ても誰もいないこともあるぐらいだったらしいのですが、今年は猛暑のせいで川遊び需要が高まったせいか、だいぶ人も増えてきたみたいです。
だから本当は人に教えたくないのですが、ブログ読者の皆さんにだけにコソっと紹介しますねw
もくじ
藤河内キャンプ場はコアキャンパーのユートピア
まず先に言っておきたいのが、ここには必要最低限の設備しかありません。便利で快適な高規格キャンプ場とは対局にあります。
一言でいうと、不便なキャンプ場です。
もちろんそういったことが気にならないぐらいフィールドが素晴らしいんですが、そういう意味ではコアキャンパー向けと言えるかもしれません。
オートキャンプサイト
もちろんこちらのオートキャンプサイトを利用しましたが、良かった点はざっくりとこんな感じ。
- 安い
- 比較的空いてる
- 川がめっちゃ近い
これぐらいかな。。
「川が近い」においては、唯一無二のすごさがあるので後述します。
ちなみに去年まで穴場だったと冒頭で書きましたが、8月最終の週末だったことを考えれば、まだ張れるスペースはあったので、充分に空いてる方でしょうね。
区画なしのフリーサイトです。
こんな感じで、10張りぐらいが限界かなーと思います。
車の乗り入れは自由にできますが、手前(写真より手前側)が砂利で、奥側が土と草がまばらな感じなので、混み合っているときは荷物を降ろした後に、手前の砂利のエリアに駐車した方が良さそうです。
奥の方は、細かい砂利が混じった土で、ペグが打ち込みづらいので、ソリステ等の鍛造ペグが必須ですね。
料金は、1張り500円
どこを見ても公式にはこれしか明記されてませんが、テントの大きさによって変わるようで、500円は1~2人用テントの場合だと思います。
ぼくらは3人用テントに3人で泊まって1000円でした。
※それ以外には一切かかってません。タープ等は聞かれもしませんでした。
控えめに言って「激安」です。
設備は必要最低限で、トイレ(汲み取り式、小便器。トイレットペーパー完備。夜間はセンサー照明あり。)、炊事棟(流しのみ)があります。
テントサイトの端にある炊事棟とトイレ
バンガロー
こちらは行ってないので、ネットで調べて把握している情報だけです。
4人用のバンガローが8棟
料金は、1棟3240円
(大人2人、子供3人の5人家族とかもOKだそうです。)
テントサイトと違って、川までは少し歩きます。
場内にはトイレと炊事棟のみ。それ以外には何もありません。
バンガロー内は電気(灯り)がありません。ライトは必須です。
バンガローとは言え、灯りすらないので、ある程度道具が揃っているキャンパーじゃないとオススメはできなそうです。
予約、受付は近くのお風呂屋さん「湯ーとぴあ」
事前予約が必要です。(空いてれば当日でも可)
当日はキャンプ場の少し手前(キャンプ場に行く道の途中にある分岐を右※看板あり)にある「湯ーとぴあ」というお風呂屋さんで受付を済ませます。
もちろん入浴もできます。温泉ではなく鉱泉です。
料金は、大人420円、小人210円
ここの奥さんがとても気さくな方で渓谷情報を色々と教えてくれました。
湯ーとぴあ(木曜定休)
電話番号:0972-54-3938
営業時間:10:30~16:00(夏)、10:30~16:00(冬)
テントサイトから本当に「10秒」で川原
- もうとにかくこれがたまらん!
テントサイトは観光やアクティビティを楽しむ人たちが行く渓谷エリアから少し下流側に位置していて、桑原川のほとりになります。
そもそも渓谷内のキャンプ場ってバンガローやロッジばっかりで、テントサイトってあまりなくないですか?
特に川のほとりは安全面を考えてなのか、河川敷のような下流にはあっても、渓谷のように上流の方になるとほとんどない気がします。
それがこのテントサイトは美しい渓谷の中にある上に、さらに川原まで10秒ぐらいで降りられちゃうんだからプレミアムだと思いませんか?
- 正直に言うと、小走りで10秒ぐらいですが(苦笑)
↓小走り10秒で降りられちゃう川原の写真がこちら
わかりますか?もう理想的な清流なわけです。
この写真だとわかりづらいですが、透明度がハンパないのですよ。
もう、1泊2日の間に何回ドボンしたことか。
まず到着して、水のキレイさに興奮して、着替えてすぐにドボン。
↓
テント、タープの設営で暑くなったのでドボン。
↓
その後は昼間からダラダラ宴会して、暗くなる前にとドボン。
↓
翌朝も撤収後にお別れのドボン
そのぐらい構えずにサクッとドボンできるってことですね。実際にテントからトイレ行くより、川原に降りる方が早いですw
今回は、妻と娘は都合が悪くて連れていけませんでしたが、ファミリーでも朝から晩までキャンプ場内で楽しめると思います。
ちなみに、先ほどの写真に映っているあたりでも、少し深くなっているところなどもあるので、子供だけで川に降りて遊ぶのは危険だと思います。川は一段下がっているので、テントからは見えません。
- あわせて読みたい!
- 川遊びは危険!子供を水難事故から守るために知っておくべき5つの注意点。
藤河内渓谷はキャニオニングのメッカ
キャンプ場の素晴らしさは充分に伝わったと思いますが、ぼくが藤河内渓谷を気に入った理由がもう一つあります。
キャニオニングや沢登りです!
藤河内渓谷といったら、由布川峡谷と並び、九州の二大キャニオニングスポットなのです。
猛暑が訪れるようになってから、人気急上昇中のキャニオニングですが、由布川峡谷が昨年から閉鎖中なので、藤河内峡谷はより一層注目されています。
キャニオニングは、アメリカ合衆国ではキャニオニアリング(Canyoneering)の名で知られ、アウトドアスポーツのトレッキング、クライミング、懸垂下降、カヌー、水泳、飛び込みなどの要素を用いて渓谷の中を目的のポイントまで下って行く活動を行なう。(wikipediaより引用)
駐車場に車を停めて、少し歩いたら「千枚平(マップの1)」というに降りられる階段があります。
ぼくらは、千枚平からひょうたん淵(マップの2)までのキャニオンニングコースの序盤のほんの少しと、キャニオニングコースでも沢登りコースでもない千枚平からおうけつ谷(マップの7)までのエリアだけ歩いてきました。
だからほとんどキャニオンニングはしてません(笑)
というのも、事前に下調べをきちんとしていなくて、ヘルメットやライフジャケットなどの装備を持ち合わせていたなかったので、安全に行ける範囲だけ散策してきた次第です。
それでも充分に渓谷を堪能できました!
ひとまず写真をご覧ください♪
ワクワクの渓谷散策スタート!
大きな岩の上を歩いていきます。
この上の写真をよく見て!
透明度がやばいのがわかると思います。本当に無色透明で全く濁ってません。
息を呑む渓谷美。
ゴルジュを歩いていきます。
本格的に沢登りでもしていない限り、こんなゴルジュを歩くことってなかなかないですからねー。みんな大興奮でした!
行く手を阻む大きな岩!
段差のあるところはだいたい深くなっているので慎重に進みます。
さらに上流に進む。
一段上がると目の前に現れた「おうけつ谷」の景色。(マップの7)
- 岩風呂!?笑
この辺りは藤河内渓谷内で景観ナンバーワンだそうです。
自然が作る造形は本当に不思議ですねー。
この辺りから、滝を登らないと進めない感じになってきたので、脇に上がって高巻きしました。
ここの辺は、川のすぐ上に遊歩道が整備されていて、一番奥にある観音滝まで歩いていけるので、無理そうだったら簡単にエスケープがしやすいのが良いです。
少し遊歩道を歩いて、また開けたところに降りる。
下流側を振り返ると、これまでとは違う景色がまた広がっていました。
百枚平(マップの8)
上流側には小さくて近づけるけど、ものすごい勢いの滝。
どこまでも飽きさせない渓谷ですね。
そしてもう一度見せますからね。よーく見てください。
友人ですが、無許可なので一応モザイク。
水道水かよ!ってぐらいの透明度。
大した数の経験ではありませんが、ぼくの人生では川の中で一番の透明度だったのは言うまでもありません。
時間の問題もあり、このあたりで折り返して戻りました。
先ほどの千枚平に戻ってくると、キャニオンニングツアーの団体さん
初心者の方はキャニオニングツアーが確かに安心ですね♪
プロのガイドがしっかりとレクチャーしてくれますし、ライフジャケットやヘルメットなどの装備品も借りれるので、無理せずにツアーを利用しましょう。
今度は下流側(キャニオニングコース)に歩いていきます。
その脇の水が溜まったスペースに浮き輪で遊ぶファミリー。
ちなみに藤河内渓谷はひざ下の浅瀬が続くようなエリアはほとんどありませんので、小さなお子様が遊ぶにはあまり向いていません。
テントサイトのあたりも深くなっているところがありますし、川の流れもそれなりにあるので、少なくとも小学校中学年ぐらいからでないと遊べません。(もちろんそれでも親が近くで見てる必要があります。)
千枚平を下から見上げると1枚岩の巨大滑り台のよう。
その先はひょうたん淵と言って、高さ5mほどの大きな滝があるんだけど、飛び込む勇気は誰もありませんでしたーw(キャニオニングでは本来は飛び込みます。)
上から見たひょうたん淵の滝(マップの2)
おー怖っ
というわけで、その先には行けないので、ここで引き返すことに。
余韻に浸りながらプカプカまったり。
こんな感じで今回は準備もきちんとしてなかったので、サクッと2時間ぐらい散策してきました。
次回はきちんと準備をして、万全でキャニオニングを楽しもうという気になってます!
ぼくとしてはキャンプ場としての評価も高くて、時間さえあれば何度でも訪れたいと思っているので、ひとまずキャニオニングツアーに参加して、藤河内渓谷のキャニオニングマスターを目指してもいいかなと思ったり。
由布川峡谷と並ぶ二大キャニオニングスポットは最高に楽しかったし、まだまだもっと楽しめそうでした!
装備について
藤河内渓谷でキャニオニングを楽しむなら用意しておきたい装備を紹介しておきますね。
まず、ヘルメットは必須です。
岩に囲まれた中を「歩き」「泳ぎ」ときに「飛び込み」ます。説明するまでもなく確実に頭部を守る必要があります。
きちんと安全基準を満たしているクライミング用のヘルメットで、なるべく後頭部までカバーされるものを選びましょう。
▼ぼくは「コスパが最強」と言われている、ブラックダイヤモンドの「ハーフドーム」を使ってます!
次に、ライフジャケットも必須です。
「泳げるから大丈夫」とか、そういう問題ではありません。
足がつかないような深いところがあるのはもちろん、滝壺に飛び込んだり、もしも流さた場合などを考えると、浮力のあるジャケットがないと危険です。
▼最近は防水スマホケースとセットになっているものが人気のようです!
専用のシューズがベターです。
本格的な沢登りでなければ、いわゆるマリンシューズでいいと思いますが、シューズ選びのポイントは以下の通り。
- つま先やかかとがきちんと保護されているもの
- ホールド性があって脱げにくいもの
- グリップ性が良いこと
- 排水性(水抜け)がよいこと
あと、防水バッグはあると便利です。
着替えや休憩時の保温着など、濡らしたくないものを持ち歩こうと思ったら、どうしても防水バッグが必要です。
藤河内渓谷のその他の情報
藤河内渓谷はキャンプやキャニオングなどだけではありません。それ以外にもまだまだ楽しみ方があるようので、少しだけ紹介しておきます。
観音滝トレッキング
落差が約73.4mもある大きな滝です。しかし、落差はあるものの水量が少ないので、それほど観光客は多くないようですが、写真で見る限り、藤河内に行った際は時間があれば見に行く価値はありそうです。
また、逆に冬は滝の左右が凍りつくので、名所として人気があるようですね。宝満山の難所ヶ滝のような氷瀑になったら凄そうですね。寒波の時に行ってみたいものです。
さきほどのマップの12(一番上)にも載ってますが、千枚平から1時間半ほどかかります。百枚平までは遊歩道が整備されてますが、それより先は登山道になりますのでサンダルなどでは行けません。
夏木山登山
祖母傾山系の山で春(5月頃)のアケボノツツジで有名な山です。
湯ーとぴあのおばちゃんの話では、アケボノツツジの時期は藤河内渓谷が一年で一番混み合うとのこと。
夏木新道登山口からは往復4時間ぐらいですが、「鋸尾根」と言われる有名な岩尾根(岩稜)があり、稜線は梯子やロープなどの難所も多いので、登山初心者や高いところが苦手な人には厳しい山かもしれません。
しかし、タイミングよくアケボノツツジのピークに訪れることができれば、岩尾根に咲き誇るアケボノツツジは本当に見事なようです。
アケボノツツジの時期以外は登山客も少なそうなので、山が深いこのエリアを縦走しながらのんびり歩くのも楽しそうです。
夏場はヒルがいます
九州で山歩きをしていても、屋久島でもいかない限り、なかなかヒルを気にする機会もないと思いますが、藤河内渓谷はヒルがいます。というかいましたw(小さかったけど)
キャンプ場では見ませんでしたが、千枚平で赤ちゃんかな?というぐらい小さいヒルをみかけました。
不安な人は、特に足元は露出せず、裾なども侵入しないように配慮した方がいいかもしれません。ぼくはまだ噛まれたことないので余裕です。(たぶん一度でもやられたらそれ以降はビビりますw)
道の駅「宇目」でししラーメンを食べよう
もはや藤河内渓谷から少し離れてますがw
まぁでも藤河内渓谷に行く人は必ずと言っていいほど、通り道である道の駅「宇目」には寄っていると思います。
道の駅の敷地内に「レストハウスうめりあ」という食堂があって、ここで祖母傾山系に生息するイノシシや鹿などのジビエ肉が食べられるんです。
淡白でとてもおいしかったです♪
その他にイノシシとシカの肉を使ったメニューがいくつかありますよ!
福岡からのアクセスが大変
福岡市内からで車でのアクセスは3時間半~4時間ぐらいかかります。結構遠いですねー
ぼく的には藤河内渓谷のポイントは、「川のほとりにテントサイトがある」「渓谷での川遊び(キャニオニング)ができる」という点なのですが、実は似たような楽しみ方ができるエリアがもっと近くにあるんです。
それが少し前に紹介した志高湖キャンプ場(湖畔サイト)と由布川峡谷です。
関連記事:[キャンパー必見]志高湖キャンプと由布川峡谷キャニオニングの最強セットで遊びつくせ!
志高湖なら福岡市内からでも2時間ぐらいで着くので、それが倍近くかかるとなると、やっぱり福岡からだと「ちょっと遠すぎる」となってしまう人は多いかもですね。
そのお陰でシーズン中の連休とかでも志高湖や由布川峡谷のような混雑がないのでしょうけどね。
まぁこの極上のフィールドを楽しむためなら、移動距離や時間なんて気にしなよっていうキャンパーだけ来ればいいとぼくは思ってます。そして大分や宮崎の人が心底うらやましい。。
個人的にオススメの経路は日田インターから下道♪
Googleマップで福岡からの経路を見ると、高速の降り口は最短が「米良インター」で、もう一つが「九重インター」になります。
しかし、ぼくは日田インターで降りることをオススメします♪
理由は以下の通りです。
まず、高速代や目的地までの所要時間を比較するとこんな感じ。
太宰府→米良
片道 3830円(休日2680円) 3時間30分
往復 7660円(休日5360円) 7時間
太宰府→九重
片道 2600円(休日1820円) 4時間
往復 5200円(休日3640円) 8時間
太宰府→日田
片道 1690円(休日1180円) 4時間15分
往復 3380円(休日2360円) 8時間30分
米良と日田を比較すると、片道45分しか所要時間は変わらないのに、往復の料金にすると平日だと3380円、祝日でも3000円も料金が違うんです。
そして、料金よりも声を大にして言いたい!
日田からの下道は最高のドライブコースなんです♪
日田で降りると、しばらく212号線を走って杖立を越えていくんですが、この道が本当にいい道で素晴らしい景色を横目に走っていると、あっという間に瀬の本(南小国)あたりまで来てしまいます。
212号線沿いの杖立大橋
そのあとは、目前にはくじゅうの山々、遠くには阿蘇の山々を眺めながら走り、その後はのどかな田舎道を走ります。
つまり、個人的には所要時間が片道45分増えても、遠回りしたくなるような道のりなのです。
というわけで、「お金がかかってもいいから少しでも所要時間を減らしたい!」という人以外は、日田インターで降りる経路を強くオススメします。
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