子連れでアルプスデビューは木曽駒ケ岳がおすすめ!
最終更新日 2022.7.26
娘が小学生になったので、ついに家族でアルプスデビューしてきました!
目指したのは中央アルプス最高峰「木曽駒ケ岳」です!
半年ぶりの山登りでしたが、無事に楽しむことができました♪
小学生ぐらいになれば、子どもを連れてアルプス登山に行きたい!でも..
小学校低学年の子連れでもいけるアルプスの山ってどこ?
家族で楽しめる山はどんな山?
そんな疑問を持つ方も多いと思います。
- ぼくは、以前から娘が小学生になったら木曽駒ケ岳で一緒にアルプスデビューすると決めてました。
そのぐらい木曽駒ヶ岳は子連れのアルプスデビューにうってつけだと思います。
今回は思い出の記録を兼ねて、子連れにおすすめの理由なども交えつつ、木曽駒ケ岳を紹介したい思います。
もくじ
木曽駒ケ岳の魅力は?
アルプスといえば、ハイカーたちの憧れの山域ですが、やっぱり一番人気は北アルプスですよね。
- 槍穂高!大キレット!表銀座!
- 確かに憧れるけど、北アルプスは工程も長くなりがちだし、険しくて事故も多いから現実的ではないのよ..
そんな北アルプスとは違って、子連れでも安心してアルプスの醍醐味を楽しめちゃうの木曽駒ケ岳なんです!
ひとまず、木曽駒ケ岳の魅力を紹介してきましょう♪
ダイナミックで迫力満点の千畳敷カール
ロープウェイを利用した場合(ロープウェイについては後述します)は、千畳敷駅からが登山のスタートになりますが、降り立った瞬間に目の前に千畳敷カールがドーンと現れます。
- スタート地点からして、もうヤバイんです。苦笑
写真で伝わりづらいですが、左上に見える宝剣岳をはじめとする切り立った岩峰群など、カールならではの絶景が広がります♪
- カールとは?
- 氷河で削られてできるすり鉢状の地形のこと。
山頂からは360度の大パノラマ!
晴れてれば、木曽駒ケ岳の山頂からは、南アルプス、北アルプス、八ヶ岳、御嶽山などを望むことができます。
ぼくらが登頂した時は、残念ながら北アルプス方面しか見れませんでした。
家族写真なので、山にピントがあってなくてすいません。笑
千畳敷、木曽駒ケ岳周辺は高山植物の宝庫♪
また、木曽駒ケ岳は夏は高山植物などのお花がたくさん見られることで有名です!
今回は見られませんでしたが、高山植物の代名詞ともいえる「コマクサ」や、中央アルプスの固有種である「ヒメウスユキソウ」などなど。
ぼくは詳しくないのですが、歩きながら撮ったいくつかのお花だけ紹介しておきます♪
シナノキンバイ
ハイマツとチングルマ
ハクサンイチゲ
ミヤマキンバイとイワツメクサ
ミヤマシオガマ
お花好きなら一度は訪れるべきスポットだと思います♪
お隣の宝剣岳は荒々しい岩場続きの山
木曽駒ケ岳自体は割と初心者でも登りやすい山ですが、お隣の宝剣岳はご覧の通り、山頂までは急峻な岩場があるので、大人でも高いところが苦手な人には厳しいコースになります。
そう、でも意外と多いのが岩場好き。
- 岩場はアスレチックみたいで楽しいから好き!!
ぼくも好きですが、娘も筋金入りの岩場ガール。笑
この程度なら笑顔で楽しみながらスイスイ登っていきます。
宝剣岳は中級者以上でヘルメット推奨の山です。うちの娘は幼児の頃から登山経験を積んでいます。
木曽駒ケ岳では物足りない!という人も、宝剣岳まで足を伸ばせば、それなりのドキドキワクワクを楽しめちゃいます!
簡単に木曽駒ケ岳の魅力を紹介しましたが、老若男女問わず、人気の理由がおわかりいただけましたか?
ここからはぼくが子連れにおすすめする理由を中心に紹介していきたいと思います。
日本一のロープウェイで一気に別世界へ!
まずはなんと言ってもコレですね。
- 日本一の高低差を誇るロープウェイ
- 千畳敷駅は日本一高い場所にある駅
山麓駅の「しらび平(1,662m)」から、山頂駅の「千畳敷(2,612m)」までの高低差は950m。
それを7分30秒で一気に移動します。
- スタートの時点で「2,612m」はかなり楽ですよね。
木曽駒ケ岳が「2,956m」なので、実質350mほど登れば、で3000m級の山頂まで辿り着けるわけですから。
かなりのゆっくりペースでも歩行時間は登りで3時間程度。
お昼休憩をとっても、下山まで6~7時間で済むので、日帰りでも可能な所要時間です。
子連れだと、予期せぬハプニングやぐずったりで時間をロスすることもあるので、時間に余裕があると安心ですよね。
- ちなみに我が家は山頂小屋のテント場でテント泊しました。
ロープウェイおよびアクセスについて
ロープウェイは片道1370円、往復2540円の料金がかかります。
それと「菅の台バスセンター」から、ロープウェイの山麓駅「しらび平」まではマイカー規制があるので、バスでしか行けません。
マイカーの方は菅の台から、電車の方はJR駒ヶ根駅からバスを利用することになります。
ロープウェイやバスについて詳しくは → 駒ヶ岳ロープウェイ公式サイト
歩きやすいコースなので初心者でも安心♪
残雪期を過ぎ、無雪期に入れば、千畳敷→乗越浄土→木曽駒ケ岳は難所もなく歩きやすいコースです。
ただし、八丁坂はかなりの急登で落石も稀にあるようですので、充分に注意は必要です。
↓今回の山行のログをもとにした高低差図です
- 八丁坂の斜度がやばいね!泣
- 八丁坂の入口〜乗越浄土は、距離は1kmもないけど、高低差は約220mなので、確かにハードですね。
↓下から見上げるとこんな感じです。笑
しかし、登山道はしっかり整備されていて歩きやすいので、初心者でも事故など心配はあまりありません。
休憩や宿泊できる山小屋が充実♪
乗越浄土〜木曽駒ケ岳周辺に全部で山小屋が4ヶ所あります。
- 宝剣山荘
- 天狗荘
- 頂上山荘
- 頂上木曽小屋
有料ではありますが、トイレや水もありますし、急な悪天候でも雨風を凌げる場所があるのは安心ですよね。
↓今回ぼくらが泊まったテント場がある頂上山荘。(木曽駒ケ岳周辺でテントが張れるのは頂上山荘のみ)
なお、宝剣山荘、天狗荘、頂上山荘は宮田観光開発というとことが経営しているので、どれかに宿泊すると各小屋のトイレなどは無料で利用できるようになります。
設備、料金等、詳しくは → 宮田観光開発
木曽駒ケ岳は高山病になりやすい!?
ここまでベタ褒めしてきましたが、実は木曽駒ケ岳は高山病のリスクが高めです。
- 高山病とは
- 2000m以上(特に2500m以上から)で、高度が上がることにより酸素が薄くなることに体が順応できず、頭痛、吐き気、食欲低下、立ちくらみ、めまい、動悸、息苦しいなど、様々な症状が出ます。
代表的な対策の一つとして、ゆっくりと高度を上げて体が順応させるということがありますが、前述した通りで木曽駒ケ岳の場合は、ロープウェイで一気に2,612mまで上がるので、どうしても高山病のリスクが高まります。
- ちなみに娘は乗越浄土あたりから発症しましたが、宝剣山荘でゆっくりと休憩し、テント場到着後も行動はせずにゆっくり休んだら、翌日には改善してました。
高山病を発症しやすい方や不安な方は、可能であれば、前日入りして「ホテル千畳敷」に1泊して、高度に体を慣らして翌日の朝に出発することをおすすめします。
前日入りができない方は、千畳敷でロープウェイを降りてからゆっくり休憩をとってから出発するなどしましょう。
高山病を発症した際にゆっくりと休息をとっても症状が改善しない場合は、高度を下げるまたは下山するようにしましょう。
以上!それでは良い山行を♪