可愛い子には登山をさせよ!登山は子供の教育に役立つ話。
最終更新日 2018.7.14
先日はこんな記事を書きました。
子供が一緒に登山に行ってくれない!という人たちに伝えたいこと。
我が家は親が山好きなので無条件に子供を山に連れて行きますが、
嫌がる子供を無理やり連れて行くのはどうなの?って思う方もいるかもしれません。
しかし、ぼくは登山は子供の教育や家族にとって素晴らしいもので、
無理やりにでも連れていくだけの価値が十分にあると思っています。
今回はその理由をお話ししたいと思います。
地道な努力こそが大切だということを知る。
登山ってやってることはすごく地味ですよね。
基本的には目的地に辿りつくまでひたすら歩きつづけるだけです。
逆にいえば、ひたすら歩き続けることでそのうち目的地に辿り着きます。
スタート前に見上げると、遥か彼方に目的地の山頂が見えて、
「これからあんなところまで行くのか・・」
「あんなところまで本当にいけるんだろうか・・」
と思ったことは誰だってあるはずです。
しかし、そんな風に果てしなく思える道のりも、
一歩ずつ歩みを進めれば、着実に一歩ずつ目的地に近づき、
その一歩一歩を積み重ねることで目的地に必ず辿り着きます。
誰もが知っていることわざで、
「継続は力なり」や「千里の道も一歩から」とありますが、
これを小さくギュッと凝縮したのが登山だと思うのです。
人は得意不得意があったり、向き不向きがあったりします。
しかし、登山の場合は上手いとか下手とかというのはほとんどなく、
目的地まで歩き続けるかどうか。ただのそれだけです。
親の登山に仕方なく付いていっているだけだとしても、
自然と「地道に努力することの大切さ」を子供は学ぶはずです。
苦しいことや辛いことに自然と慣れる。
人生には苦しいことや辛いことが必ず待ち受けています。
自分の子供たちがそういった困難に直面した時に、
負けずに乗り越える強さを持ってほしいと思いませんか?
そういったことを乗り越えることで人はさらに成長しますが、
逆に背を向けてしまうと、いわゆる逃げぐせがついてしまいます。
可愛くて大事にしたくなる子供にこそ試練を与えなさい。という意味で、
「可愛い子には旅をさせよ。」という言葉がありますよね。
「可愛い子には登山をさせよ。」まさにこれですね。
辛いことや苦しいことの経験から得るもが沢山あるとか言うと、
小さい子供には難しそうな気がしますが、もっとシンプルな話です。
「あの時の苦しさに比べれば大したことはない。」
「あの辛さを乗り越えたんだからこれも大丈夫なはず。」
つまりこれって慣れだと思うんです。
登山をしているうちに、辛いことや苦しいことへの免疫がつき、
ちょっとやそっとの困難には負けない強さを見つけるはずです。
歩くことなら諦めずに頑張ることができる。
子供って脳や体が未熟で発達していないので、
大人と同じように上手にできることってすごく少ないですよね。
個人差はもちろんありますが、2歳ぐらいになると、
大人と変わらないぐらいできるようになることが1つあります。
そうです。歩くことです。
だから歩くことは一番子供が自信を持っていることと言えます。
そして、登山はその自信を持っていることだけでできます。
例えば、、
うちの娘は先日めでたく幼稚園に入園したのですが、
事前に幼稚園から入園するまでに箸が使えるように。言われたので、
入園の3か月前ぐらいから夫婦で箸の使い方を教えました。
娘は何度教えても中指と人差し指で挟むということができません。
ぼくは「だから違うって。中指と人差し指で挟むの。」とイライラ。
でも、娘からしたらわかってても、できないものはできないわけです。
なぜなら、思ったとおりに指を動かすことがまだできないからです。
そして娘は「もーできない!!」と投げ出します。
登山で娘が投げ出すときはこう言います。
「もう疲れたから歩きたくない!」
わかりますか?
「できない」ではなくて「やりたくない」なんです。
できないと思い込んで「できない」という時もありますが、
娘が頑張ろうという気持ちになりさえすれば、それでもできるんです。
つまり、根性論でどうにでもなることなので、
諦めさせずに自分の力でなんとかさせるという選択肢が必ずあるんです。
できないと思ったことが諦めずにできたときは必ず自信になります。
「自分にはできない。」ではなく、「やればできる。」という自信がつけば、
人生で色んなことにチャレンジできる大人になっていくはずです。
とりあえず、教育的な観点で良いと思っていることを書いてみましたが、
おそらく理屈で考えれば、当たり前にみなさんもわっかってることだと思います。
でも、それがなかなか簡単ではなかったりしますよね。
だからこそ、ぼくも改めて登山が子供にどんな影響を与えるのかを、今一度考えてみました。
こういったことを書くと、すごく厳しい家庭のように思われることがよくありますが、
娘は家にいたら、ずっとiPadでYOUTUBEを見てたりします。
うちの娘もそういった意味では普通だと思います。
でもやっぱり登山をさせていることで、いざというときの底力みたいなものを、
きっとそこら辺にいる子供たちより持っているんじゃないかな。
さすがに、この写真をpostしたときは、友達にスパルタだと避難されましたw(冗談で)