登山初心者や無雪期中心のハイカーは、単発の「モンベル野あそび保険」で必要十分!
最終更新日 2019.2.12
みなさんは山岳保険に加入してますか?
- ぼくは、その山行に応じて必要であれば入ってます。
山岳保険というと、ピッケルやアイゼンを使用する雪山や、登攀用具を使用するクライミングなど、危険度の高いジャンルの登山において、事故などを保障する保険というイメージを持ってませんか?
しかし今回は、旅行障害保険、スポーツ障害保険などで、ハイキングや軽登山中の事故などが補償対象となる保険の話です。
日本の登山人口のほとんどを占めるのは、無雪期に整備された登山道を歩くハイカーたちです。しかし、その中にリスクを考えて保険に加入している人がどれぐらいいるのでしょうか?
おそらくほとんどのハイカーが加入していません。
天涯孤独の方はそれでもいいかもしれません。
もし、あなたに大切なご家族がいるなら、「もしも」のときのこと、一緒にもう少し真剣に考えてみませんか?
もくじ
生命保険でも登山中の事故に対応するものがほとんど
そもそも、一般的な生命保険でも登山(ハイキングやトレッキング)中の事故なども補償対象となるのは知ってましたか?
死亡補償はもちろん、気になる救助費用などもきちんと対象となっている保険は多いです。
ここを知らずに「登山は危険リスクが高いから生命保険はきかない。」と勝手に思って、加入中の生命保険の補償内容などを確認もせずに、山岳保険に加入している人もいるようです。
山好きの方の中にはだれかれ構わずに、良かれと思って、こんなことを言う人がいます。
山行くなら山岳保険には絶対入らないとダメだよ!
そんなことを言われても、焦ってはいけません。
特に生命保険に加入している方は、まずは補償内容をよく確認してからにしましょう。
逆に生命保険に入っていない人は、山岳保険への加入をきちんと検討することオススメします。≈
継続型の山岳保険に加入する前に!
次に必ず「どの保険がいいの?」という疑問が出てきます。
まず最初に声を大にして言いたいのです。
その理由を説明していきます。
最初から月契約や年契約の継続ベースの保険はやめた方がいいです。
継続型だと単発より「損」する人が多い。
登山はいくつになってもできる障害スポーツです。
どれだけ今夢中になっていても、家庭や仕事の状況が変わったりしたときに、数ヶ月や長ければ一年ぐらい山に行かなくなるということなんてよくある話です。
そんなときにいちいち解約するのは面倒ですし、ついうっかり解約するのを忘れてそのまんまにしたらお金をドブにすてるようなものです。
あなたも深く考えず契約したものを、ずっと解約しないまま無駄にお金を払いつづけた経験ありませんか?
- ぼくは沢山あります。現在進行形で(苦笑)
つまり、必要な時だけ保険に加入する方が、無駄なく節約できますよ。ということです。
まぁ、山へ行くことが完全にライフワークになっていて、「週末はいつも山」「しょっちゅう北アルプス」みたいな人は例外ですが。
救援費用って本当にそんなにかかるの?
また、山岳保険を検討する上で、一番みんな不安がっているのは救援費用です。
民間のヘリは「1分1万」かかるとか、公的機関以外の救助隊が出れば、何十人もの日当や交通費、食事代など、全部合わせると300万~500万ぐらいはざらだとか。
これ、間違ってませんが、あくまでも民間団体が対応した場合の話です。
- なんだか基本的なことをすっとばしてませんか?
警察、消防、都道府県などの公的機関が救助する場合はほとんどがタダです。最近では携帯電話の普及で安易な救助要請も多く一部有料化の話もでているようですが。。
今年3月、埼玉県議会が全国に先駆けて、防災ヘリによる山岳遭難救助を有料化する条例を可決した。2018年1月1日からの施行を目指しており、県は救助された人から燃料代として1時間当たり5万円程度の手数料を求めるという。
アメーバタイムスの記事より引用(https://abematimes.com/posts/2780774)
基本的には遭難や事故が起きた際には110番や119番通報しますよね。それに対して、現場を管轄する警察や消防が対応にあたります。
そこで諸事情により警察や消防が対応にあたれない場合に限り、民間団体の出番となるわけです。(遭難事故が多い地域で、同時に複数の事故が発生したときなど。)
それに加えてヘリが出動するのは、1分1秒を争うような命が危険にさらされている状況や、陸路では救助に向かうことが困難な場合などで、事故や遭難があった場合にすぐヘリが出るわけではありません。
つまり、登山初心者が民間のヘリで救助される確率は根本的に低いんです。
もちろん、もしものために備えるのが保険なので入るに越したことはありません。
だからこそ、上手に必要最低限で保険を活用しましょう。って話です。
結論。ほとんどのハイカーは「モンベル野あそび保険」で問題なし
保険の補償内容や保険料は様々ですが、単発ではない保険で死亡、入院、救援などが含まれるものは、少なくとも年額で5千円前後はかかります。
それに比べてのモンベルの野あそび保険は以下のようになっています。
(2017/12/05時点でオフィシャルサイトより転用してます。)
- 3泊4日までなら500円から加入ができます。
モンベルメイトに登録することが必須条件ですが、「モンベルメイト」の登録は無料で(年会費1500円のモンベルクラブ会員とは別物)、ネットから保険を申し込み際に一緒に登録することができます。
個人的に野遊びは保険は以下のような人に向いていると思います。
山行は月一ぐらい、かつ低山もしくは危険度の低い山が中心の人。
でも500円のプランで月一利用したら、結局5000円ぐらいかかるじゃないか!
という疑問が聞こえてきそうですが、よーく考えてください。
忙しい年末の12月や真冬の1月2月、猛暑の8月なども必ず行きますか?
遭難リスクが限りなく低い山も行きませんか?
遭難が起きてもそこは民間ヘリが来るような山域ですか?
人によって様々でしょうが、そういったことをきちんと考えた方がいいってことです。
ちなみにぼくは日帰りか1泊2日以内が多くて、死亡補償は高いほうがいいので、だいたい「SA02」に加入しています。
大崩山、祖母山、九州脊梁など、山が深く、人が少ないところに行く時ですね。他には、初めて行く山域で人が少ない山や、積雪がそれなりにあるような山、また、悪天候などで不安があるときなどは積極的に加入します。
あ、それと野あそび保険は雪山でも問題ありません。(チェーンスパイクや軽アイゼンありでも問題ありません。)ただし、前爪があるようなアイゼンだと「モンベル山行保険」じゃないとダメです。
詳しくは公式サイトのページで確認してください。
備えあれば憂いなし!保険未加入の方は特に一度検討してみましょう!
モンベルの保険に関するお問い合わせは以下の通りです。(公式サイトより引用)
フリーコール:0120-938-593 ※携帯電話不可
TEL:06-7220-3393
モンベル以外でも単発保険は色々あるので、自分にあった保険を探したい方は、以下の記事も山行にしてみてください。
単発の山岳保険(山行保険)を比較してみました。