OMMDAY 2018 Aug 1st @ラリーグラスに参加してきましたー
最終更新日 2019.7.26
「OMMDAY」に参加してきましたー!
今回はぼくがいつもお世話になっているラリーグラスでの開催だったので、アットホームな感じで気軽に楽しんできました。
OMM JAPAN を主催する株式会社ノマディクスの代表の千代田さんが中心に話をしてくださり、OMMに2回参加経験があるラリーグラスの周平さんがサポートする感じの進行でしたー
ぼくは今年の3月に仲間とともに、OMM JAPANへのステップと思って、OMM LITE(徳島開催)に参加しました。
関連記事:OMM LITE 2018 TOKUSHIMA-KAIYOに参戦してきましたー!
今年の11月に開催される「OMM JAPAN 2018」には諸事情でエントリーできそうにないのですが、来年こそは!という気持ちで今回は「OMMDAY」に参加してきましたー!
今回は改めて「OMMDAY」で聞いたお話の一部をシェアしたいと思います。
●目次
OMMDAYとは
OMMとは
・競技の特徴
・過酷だからこそおもしろい!?
・競技クラス
・どこで開催されてるの?
・参加者はどんな人?
OMMOMMのために作られた道具たち
OMM JAPAN 2018 OKUMIKAWA(奥三河大会)について
千代田さんと軽量化の話
OMMDAYとは
「OMMDAY」はOMMに参加する方や興味のある方たちに、OMMの魅力を魅力を伝えたり、具体的なアドバイスをするための各地で不定期で開催されるイベントです。
多分、地方開催の場合は、日本でのOMMJAPANを手がけている株式会社ノマディクスの方がくる機会に合わせて、現地のショップの方たちの協力を得て開催されるので希少なイベントだと思います。
福岡では2015年以来、実に3年ぶりの開催だったようです!
そこまで宣伝もされたないのでぼくも見逃すところでしたが、直前に友達が教えてくれたので参加することができました。興味ある人はSNSなどをフォローしてチェックしておくといいですよ。
OmmJapanのFaebookページ
千代田さんのインスタ
今回は、主に「OMMの魅力」「今年11月の奥三河大会について」「道具の軽量化」についてのお話でしたが、3年前の福岡でのOMMDAYのときは、翌日に夜須高原で「OMM公式ナビゲーション講習会」というのがあったみたいで、内容は以下のような感じ。
■講習内容
午前:OMMでの地図読みのポイント、注意点、ルートの見極めなど。
・各CPへの最も効率的なルート選択(例えば、迂回がよいのか、直進がよいのか)
・いま自分がどこにいるのか(現在地の把握)
・次のCPまでどう行くのか
・地図上の何に注意して見るべきか
・コンパスの使い方ひとつで数キロ先にピンポイントで着ける、その逆で大幅にずれる
・自分の体で感じる距離午後:ミニゲーム方式でOMMを体験
実際に2名1組でスコア方式スコア方式またはストレート(ポイントオリエンテーリング)方式で
ミニゲームを体験していただきます。
短い時間でもレース感覚を体験することで、午前の講習会で学んだ点をどう活かせるか?
どこが苦手か?どこを注意しなければならないかを発見することができます。
終了後は参加者同士で間違いやすかったポイントや注意すべき点を共有しさらなる向上へとつなげます。
なに!?ミニゲーム!?
めっちゃオモロそうやないですか、、今回もやってほしかった。。
千代田さん!次回はぜひお願いします!
(3年もあけずにw)
ここからはOMMDAYで聞いたお話を中心に紹介していきたいと思います。
OMMとは
画質悪くてごめんなさい(*_ _)
OMMはOriginal Mountain Marathon(オリジナルマウンテンマラソン)の略で、1968年からイギリスで毎年開催されている元祖アドベンチャー系のレースです。
開催当初は「Karrimor International Mountain Marathon」という名称で、通称「KIMM(キム)」と呼ばれていたそうです。名前の通りですが、あのザックなどでも有名な「Karrimor」の息子が創始者らしいです。
昨年は50回大会が行われて、大いに盛り上がったようです。
競技の特徴
OMMはオリエンテーションスキルと山で過ごすスキルを2人1組のチームで競います。
- ナビゲーション
- 地図を片手にCP(チェックポイント)を探しまわる。
地図はスタート直前に渡されるので、ゆっくりと作戦を練る余裕はありません。 - 1泊2日
- 必ずフィールド内の指定地で1泊する。
レースの作戦会議するもよし、宴会モードで盛り上がるもよし。バディと過ごす夜はかけがえのない時間だと思います。 - 競技中は自給
- エイドステーションはなく、2日間は補給は一切なし。
やっぱりそれでこそ山岳アドベチャーですよね。 - オウンリスク
- 続けるかやめるかの判断はすべて自分たちで。リタイヤしても迎えなし。
この厳しいスタンスがOMたる所以なのです。 - オフトレイル
- 登山道だけではなく、道なき道を進むことも多々ある。
これはまさに醍醐味でルートをどうとるかが明暗を大きく分けます。
こういったことを含めて、山岳地を安全かつ正確に行動するための山岳スキル、体力、走力、そして精神力、チームワーク、それらすべてを含めた山の総合力が試されるレースです。
過酷だからこそおもしろい!?
本家がイギリスなのでOMMは天候が悪いのが当たり前、むしろ天候が悪くなってこそOMMというような考え?があるようで、一年間で一番気候が不安定な時期に開催されるそづえす。天候不良で中止とかないわけですね。
これは本国の2008年大会ですが、もう完全に嵐ですねw
トレイルが川!w
日本でもその年によって天候は違うでしょうけど、過去にはレース中に雪が降ったり、朝方の最高気温が-7度だったことがあったそうです。行動しっぱなしならまだいいんでしょうけど、就寝することを考えると、その気温は普通なら完全に冬山の装備が必要ですよね。
さすがにそのときは運営側も不安があったようですが、死傷者などは一切でなかったことでその大会が一つの基準になったそうです。
日本の場合は開催時期が11月っていう時点で寒さとの戦いは必ず強いられそうですね。
2015年嬬恋大会のPV動画
競技クラス
カテゴリが「ストレート」と「スコア」に分かれています。
「ストレート」は指定の順番でCPを回ってタイムを競います。また、各CPやFinishには制限時間が定められていて、ナビゲーションスキルに加えて、体力、走力が絶対的に必要なカテゴリです。
・Straight A 65km –獲得標高3000m , 平均完走タイム 10時間/1日
・Straight B 55km –獲得標高2500m , 平均完走タイム 9時間/1日
・Straight C 35km–獲得標高2000m , 平均完走タイム 7時間/1日
「スコア」はロゲイニングの方式で、得点の異なるCPを自由に周り、制限時間内で得点を競います。体力、走力も必要ですが、ナビゲーションスキルと戦略がそれ以上に順位に影響することもあるカテゴリです。
・Score Long 7時間/6時間 ←一番人気
・Score Medium 6時間/5時間
ちなみに現状では断トツで「スコアロング」が人気があって参加者数も多いそうです。
どこで開催されてるの?
開催地が毎回違うのもOMMの特徴です。
開催地が同じだと攻略しやすくなってしまうというのは当然の理由ですが、本国では同じフィールドを使用しないことは環境への配慮もあるそうです。
日本でのこれまでの開催地は以下の通り。
2014年 静岡県東伊豆
2015年 群馬県嬬恋
2016年 長野県大町
2017年 長野県野辺山
2018年 愛知県奥三河
また、基本的には一般的な登山者やハイカーがあまり行かないようなフィールドをチョイスしているようで、競技の趣旨に対するこだわりを感じますし、決して地元の人が有利ということにもならないのでフェアでいいですね。
ちなみに、今年の3月のOMM Liteは初の西日本開催で高知でしたが、OMM JAPAMはまだ西日本での開催はされていません。そのうち開催されると思いますが、いずれは九州で開催してほしいですね。
参加者はどんな人?
とにかく過酷なイメージが強いだけにいわゆるガチ系のランナーが多そうで、ぼくをはじめ、ゆるハイカーよりの人たちからしたら気になるところですよね。
実際はカテゴリによるみたいで、全体で見ればかなり幅広い層の方が参加されているそうです。
それこそイギリスの本家OMMの場合はおじいちゃんおばあちゃんペアなんかもいるみたいですよ。
「ストレート」だとやぱっり体力と走力がかなり必要になるので、いわゆるガチのトレラン系の人たちが多く、「スコア」になるとそういう人たち以外にもあまり走らないゆるハイカーよりの人たちも結構いるそうです。
つまりゆるゆるもOK(・(ェ)・)
Liteでも走っている人が多かったので、絶対にみんな走りっぱなしだと思っていたのでちょっと意外でした。というか安心しましたw
いつの大会の話だったか忘れましたが、トレランの大きな大会で優勝するようなチームの方たちが「スコア」に参加して、しょっぱなで一番遠いエリアのCPを取りに行って、そこで濃いガスに行く手を阻まれて、そのままビバークせざるを得なくなって、早々に戦線離脱したようなことがあったそうです。
スコアで上位入賞者がインタビューで「ぼくらはトータルで1分も走ってない。」と言っていたとか。
だから、安全に帰ってくるということ以外には「こうでなくちゃいけない」というのはないのがOMMスタイルと思っていいんだと思います。十人十色の楽しみ方があるということですね。
もちろん記念参加みたいなノリでも運営側は大歓迎だそうです。
OMMのために作られた道具たち
画質悪くてすいません。。
ぼくも最初はそうでしたが、大会は知らなくても道具を知っている人も多いはず。
OMMブランドでリリースされている商品はすべてOMMのために作られた商品です。過酷な条件下でレースするために作られたギアたちの実力は言うまでもないですよね。
とくに定番の「Classic」の実力は際たるもので、走ったときの揺れなさは唯一無二だそうです。
バックパックのPRをする千代田さんと周平さんw
ちなみにOMMでは推奨パッキングウェイトが7~8kgぐらいだそうです。
おそらく無理のない範囲で必要最低限までめいっぱい削った場合に辿り着く装備ということでしょうかね。
それを踏まえると、初心者にはClassic32Lオススメで、これに収まるように道具を考えるといいそうですよ。
普段からそれなりに軽量化を考えている中級者はClassic25Lで更なる軽量化を目指すのがオススメだそうです。
上級者は負荷を最大限減らすべく、ファントム25Cで究極の軽量化を目指しましょう。
ザックには本当に自信があるみたいで、一度でもOMMのザックを背負って走ってみると、他のトレラン用ザックを背負ったときに揺れが酷くて、全然ダメじゃんとなるとのことです。(千代田氏談)
ちなみにぼくはザックは持っていなくて、今年モデルのレインウェアは1枚購入しましたが、やっぱり走ることに特化しているだけに、軽さや動きやすさを優先していて、防水性や耐風性などはその上でできる限り配慮しているといった印象です。
良くも悪しくも、OMMの商品はオールラウンダーではないということですね。
ぼくはOMMのロゴが入っていると「やっている感」が出るので好んでますw
OMM JAPAN 2018 OKUMIKAWA(奥三河大会)について
奥三河は愛知県の新城市、設楽町、東栄町、豊根村の4つのエリアの総称で、自然が豊かで観光にも力を入れているみたいですね。観光サイトを見てみたらすごい楽しそうです。
愛知と言ったら、名古屋が思い浮かびますが、位置的には名古屋とは全く逆の東側の方で静岡よりですね。地図上だと中央アルプスのすぐ下(南)あたりです。
イベントセンターは茶臼山スキー場(地図)
奥三河はいわゆる秘境と呼ばれているようなエリアで、OMM大会史上もっともオフトレイル率が高くナビゲーションのレベルも高くなることが予想されています。
もっとワクワクする言い方をすると、森や自然の中での宝探し感がハンパないってことですね。個人的にはめちゃそそります。
昨年の野辺山(八ヶ岳)なんかは開けたフィールドだったみたいで、そういうところは遠くからCPのコントロールが見えたりして、宝探し感は少ないんですよね。そういう意味では対照的なエリアになるみたいですね。
まぁ見たまんまですが荒地と山に囲まれてますねw
イベントセンター周辺は荒地でその周りは樹林帯の山といった感じ。この中でオフトレイルを歩くとなると確かに大変そうです。でも下側の見晴らしは良さそうですし、気持ちよさそうですね。迷わなければw
林道もいくらかありますが、やっぱりこの林道を使わずに道なき道を突き進むのがCPへの近道になるそうです。
ちなみに既に定員1300名のうち、9割が埋まっているそうです。
今年は面白くなりそうなので、参加を検討中の人は早めにエントリーしましょう♪
千代田さんと軽量化の話
最後に株式会社ノマディクス代表、千代田さんの話を。
ムーンライトの千代田さんと言った方がわかる人は多いぐらい、ムーンライトギア: MoonlightGearは人気ですよね。ネットショップがお馴染みですが、都内の岩本町に実店舗もあります。
「ULギアの人」と憶えたらそれでいいと思いますw
いや、つまりULスタイルをなくして千代田さんを語ることはできないってことです。そのぐらい日本のUL業界を牽引している一人ですし、ULスタイルを研究している人なんですよね。
だから今回のOMMDAYでも後半は道具の軽量化についての話だったんですが、個人的にはULスタイルって、理論とかを語るようなことじゃないと思っているので、今回は紹介しません。(っていうか忘れましたw)
ただ、初心者向けに千代田さんが言ってた基本的なことだけ紹介します。
初心者がULスタイルを始めようと思ったら、テントや寝具などの「宿泊関係」と「ザック」と「調理関係」と3つのカテゴリに荷物を分けた時に、まず「調理関係」を削れということでした。
火器をアルストや固形燃料に変えたり、浄水器を持参して水を減らしたり、そういった簡単なことからならお金もそれほどかかりませんし、確かに簡単にできそうですね。
ちなみにぼくはULもUH(ウルトラヘビー)も両方とも山行スタイルに合わせて楽しめるのが一番いいなぁと思ってます。
OMMDAYやOMMの会場には必ず千代田さんはいますので、ぜひ話しかけて、お仕事の邪魔にならない程度に色々とお話聞いてみてくださいね。フランクでいい人ですよ♪