ついに娘(4歳)が百名山登頂!霧島山(韓国岳)遠征の記録
最終更新日 2019.7.26
去る10/18に我が家は記念すべき日を迎えました。
ついに4歳の娘が人生初、百名山に登頂しましたー!
- アナタタチ、ニッポンジンニ、ミエナイデスネ。
というわけで、気持ちのいい時期に天候にも恵まれて最高の山行となりましたので、娘の初百名山の記録も兼ねて、霧島山の登山情報と合わせて遠征記録を書きます!
もくじ
ついに娘が4歳にして、百名山に登頂しました!
特に百名山にはこだわってませんが、やっぱり福岡にいて、ちょっと足を伸ばせて、他にはない景色が見られる山なのでずっと行ってみたかったんです。
でも、これまでは娘がまだまだ長い時間歩けるのか不安もありましたし、同じ九州内とはいえ、福岡からだと日帰りで来るにはちょっと遠いので、なかなか来れませんでした。
しかし、最近は文句を言いながらも、ようやく少しずつ長い時間も歩けるようになってきたので、チャレンジしてみようということになったんです。
初めてキャリアに載せたのが3年前。
初めて自分の足で全部歩いたのが半年前。
- 感慨深いものがありますねえ。
霧島山(韓国岳)について
霧島山は、鹿児島と宮崎にまたがる火山群からなる山塊の総称です。霧島連山とも言われてます。
主峰は韓国岳(からくにだけ)ちょうど山頂が県境になっていて、宮崎では5番目、鹿児島では屋久島を除けば1番高い標高となっています。
韓国岳に登頂すれば、一応、百名山の霧島山に登ったと言っていいのではないかと思います。たぶん。。
ようは九重山と同じパターンですね。九重山も日本百名山ですが、くじゅう連山の総称で、主峰は久住山ですもんね。
他にも新日本百名山の高千穂峰(たかちほのみね)などは登山者に人気です。
韓国岳は九州屈指のパノラマ眺望!
個人的にここは声を大にして言いたい!
韓国岳の眺望は半端ないって。晴れてればね。(ここは小声でw)
韓国岳の眺望オールスターズを紹介しておきましょう!
- 大浪池
- 大浪池の存在をなくして韓国岳の眺望は語れません!
なんと、常時水を湛える火口湖としては日本一!上から覗く大浪池の姿は圧巻です! - 新燃岳
- 大きな火口からは今もなお噴気が溢れています。地球の息吹が聞こえてくるようす。
- 高千穂峰
- 若干距離はあるものの、雄々しくも美しい山容はやっぱり見応えがあります。
- 爆裂火口
- 迫力はもちろん、噴火の歴史を感じる貴重な景色です。
他にも少し離れた錦江湾に浮かぶ桜島、春先にはマンサク、初夏にはミヤマキリシマなどが綺麗です。個人的には凍った大浪池を見てみたいです。
どうですか?とにかく凄いでしょ?
- これだけでご飯3杯はいけそうw
のちほど写真もたっぷりお見せしますね♡
霧島山は活火山で規制も多い
前述の通り、霧島山は元々火山群ですが、有史以降も噴火を繰り返している活火山で、新燃岳(しんもえだけ)、硫黄山(いおうやま)などの噴火は記憶に新しいところですね。
2010年前後に新燃岳が噴火する以前は、韓国岳、獅子戸岳、新燃岳、中岳、御鉢、高千穂峰を縦走する方も結構いたみたいですね。いつかは縦走してみたいです。
なお、韓国岳登山で最もオーソドックスなのは、えびの高原側から硫黄山の横を通ってから直登するルートですが、現在は硫黄山噴火の影響で規制中のため、大浪池登山口から登る方がほとんどのようです。
今回の山行のgpxデータ。
地図の左上の方がえびの高原になります。
えびの高原側から硫黄山の横を通るルートが「x」のルートですが、韓国岳避難小屋を経由してから上登る「○」のルートは通行可能なようです。
こちらの情報は2018年10月時点での情報ですが、火山の活動状況や登山道の規制については、予め各自で気象庁や自治体からタイムリーな情報を収集するようにしてください。
火山登山者向けの情報提供ページ(全国)
宮崎県:火山災害情報
霧島市:霧島の山々
大浪池登山口―山頂のコースタイム
上の図を見ていただくとわかりますが、ざっくりで登り2時間半~3時間、下り2時間~2時間半といった感じですね。
総距離 8.4km
累積標高差(+) 844m
上り下りで、大浪池の東回りと西回りのどちらを使っても、そこまでは時間は変わりません。雰囲気も違いますので、登りと下りで逆のルートを使うのが良いでしょう。
現在、大浪池休憩所は建設中(リニューアル)でした。韓国岳避難小屋は通常使用できました。
ちなみに我が家は登りで4時間半、下りで3時間半ぐらいかかりました。。
もちろん4歳の娘がいたことでそれだけ時間がかかったわけですが、娘が特に時間がかかることになった特殊要因が2つほどありました。
- 大浪池東回りがどんぐり天国
- 韓国岳の木道の階段の段差がきつい
タイミングもドンピシャだったんでしょうけど、大浪池の東回りにブナやナラが多いので、まあどんぐりがすごいこと。
そして階段の段差はホントには難儀しました。斜度があるルートなのである程度は仕方がないのでしょうけど、階段の始まりや終りでは崩壊したままなのか、大人でも登れないような箇所もちらほら。。
我が家の場合は、7時半頃にスタートして、下山したのは16時半ぐらいになってしまったので、小さな子供連れの場合はかなり余裕を持った計画にするのが無難です。
我が家の韓国岳登山の全容
それではご覧いれましょう!
大浪池登山口からの石段を歩く妻と娘
大浪池休憩所までの上りの前半は風情のある石畳の道が続きます。
「さすが百名山、よく整備されてるね。」と思ったら、最初のうちだけでしたw
休憩所を過ぎると、緩やかになり、登りきったところで大浪池に周回ルートに到着します。
大浪池登山口から最初に見る大浪池と韓国岳
我が家は右に曲がり「東回り」のコースを進みます。
大浪池周回コース(東回り)の最初の木道
反対側(西回り)を振り返る。むき出しになった火口壁
東回りはルート上はずっと樹林帯ですが、所々に火口壁(一番高いところ)に出れるポイントがあって、どこから見ても似たような展望だけど、最初の方はつい何度も展望を見にルートを外れてしまいます。(あるあるw)
展望個所から池を望む妻と娘
大浪池の深みのある色
この色がいいですよね。かっこいい..
直径630m、周囲約2km、ほぼ円形の火口湖。古くは大波池とも呼ばれていた。池の水深は11.6mで暗青緑色を呈し、透明度が高いため池底まで見通すことができる。
Wikipediaより引用
暗青緑色(あんせいりょくしょく?)と言うんですね。
- まんまやなw
韓国岳をバックにハイチーズ。(ポーズが昭和な妻w)
半周の2/3ぐらい歩くと、韓国岳の麓に向かって徐々に下って行きますが、東回りはかなり緩やかで歩きやすいです。
下り切ると、韓国岳避難小屋の分岐地点です。
そしてここからが本番。階段地獄の始まりです!(しかし写真は撮ってませんでした。)
正直言って「階段地獄」なら屋久島の縄文杉ルートの方が酷いと思ったぐらいで、段差はきついけどみんなが口を揃えていうほどきつくはないと思います。
まぁ娘の超スローペースに合わせていると、どれだけきついルートでもきつく感じないので、普通に歩いたらわかりませんが…w
階段地獄を抜けて、中腹まで出てくると、先ほど歩いてきた大浪池が徐々に見えてきます!
韓国岳の中腹から望む大浪池
今まで景色を眺めるなんてしたことのない娘が呆然と立ち尽くしていて、子供ながらに「あそこからここまで登ってきたんだ。」という感覚を覚えたのだろうと思って、ふと娘の成長を感じて嬉しくなりました。
森林限界を超えると木道も終わり、山頂まではガレ場が続きます。あともう少し!
ガレ場で頑張る娘
ガレ場で頑張る娘2
少し登ると、ガレ場をパスする木道がまた出てきます。
木道の終点まで上がると、そこには見たかったあの景色が目の前に広がってました!
韓国岳の木道と大浪池
す、すごい( i _ i )
さあ、山頂はもう目前!
そして、4時間半かけてついに登頂しました!
韓国岳山頂で記念写真
ここから更に泣く子も黙る霧島山の絶景たちが!
九州で唯一の爆裂火口(火口壁)
韓国岳の爆裂火口と新燃岳と高千穂峰を眺めるご紳士
新燃岳と高千穂峰を眺めるご紳士
ご満悦の娘
天気も良く、風も少なくて、それほど寒くなく快適だったので、景色を楽しみながらのんびりお昼ご飯を食べて、山頂で1時間ほど過ごしました。
その日は、宮崎県警の警察学校の訓練で50人ぐらいの団体がいて、いくつもの部隊に別れて歩いているので、上りのときは各部隊に抜かされる度に脇に避けて面倒だったので、先に行ってもらいました。
大浪池と宮崎県警の警察学校の生徒さんたち
韓国岳山頂直下の木道最終地点にて
やっぱりこの大浪池の景色が素晴らしすぎて、ものすごい後ろ髪を引かれながら下山を開始しました。かつてないほどに。
このあたりからのショットが異常に多かったのは言うまでもありません。。
大浪池をバックに記念写真
韓国岳の木道から望む大浪池
妻と娘も名残惜しかったに違いない。。
- 娘は「早くおうちに帰りたい!」と言ってたけどねw
下山時の大浪池は行きと反対の西回りを通りました。
避難小屋の分岐から大浪池までは西回り側の方がちょっと勾配がきつめでした。
西回りで出会ったリンドウ
西回りのススキ
最後は大浪池の看板前で記念写真
うーん、控えめに言って「素晴らしかった」です!
ここからはややおまけですが、我が家は前日にえびのに到着してキャンプをして、翌朝から山行だったのですが、えびの高原キャンプ村がなかなか良かったので、紹介しておこうと思います。
登山口に近くの「えびの高原キャンプ村」
兎にも角にも、ここからは登山口まではめちゃくちゃ近くて、大浪池登山口まで車で10分ほどです。前泊するなら、えびの高原キャンプ村一択でしょう♪
しかも、えびの高原の標高はなんと1200m!
久住高原が1000m前後なので、それより更にもう一段上の標高です。夏は涼しそうですね♪
- 当たり前だけど、冬はちょー寒いよ。
キャンプ村の施設ではありませんが、お隣にはアイススケート場もあります!冬キャンも楽しめそう♪
登山なしでも夏なんかは涼しくてのんびり自然を満喫するにはもってこいかもしれないですねー
お隣の広場から望む雄大な霧島山
お隣の野外ステージに立つ娘
この写真、よーく見ると、後ろにしれっと鹿がいますw
お隣のえびの高原荘の顔ハメ
この顔ハメ、めちゃくちゃかわいいいでしょー♪
えびの高原キャンプ村の案内図
三段になっているフリーサイト(手前の下から)
三段になっているフリーサイト(上から)
キャンプ場概要
- 営業期間
- 4/1~10/31、12/20~1/10
冬季はいわゆる冬休み期間しか営業してません。 - 料金
- 忘れましたw
でも普通に安いです。3人用テントで1000円前後だったかと。
※詳細は問い合わせてください。 - サイト
- テントサイトは草地のフリーサイトと、区画のデッキサイトがあります。
基本草地ですが、小石が多少あります。(ペグはソリステなどが無難かな。)
※ケビンサイトもあります。 - 設備
- トイレ、炊事棟などはとてもキレイで良好です♪
洗濯機、乾燥機あり。
以前はキャンプ村の中に風呂があったようですが、現在はありません。
※すぐ隣の「国民宿舎 えびの高原荘」で日帰り入浴が可能です。 - 売店
- 薪、炭のみ販売してます。
- ゴミ
- 使用料にゴミ代が含まれているので捨てられます。(要分別)
- 最寄りの施設
- 現在、えびの高原周辺の施設は硫黄山噴火の影響で閉鎖しているところが多いので、霧島温泉街(約20分)まで行かないと、まともなお店はあまりありません。
- 予約、問い合わせ先
- えびの高原キャンプ村
0984-33-0800
我が家は平日かつシーズンも過ぎていたので、他に一組しか客がおらず、静かに過ごせました。
管理人さんもきさくな方でとても親しみやすくて、とにかく全体的に好印象だったので、必ずリピートしたいと思います。
霧島山に遠方から行かれる際は、ぜひ前泊に利用してみてください。
山岳信仰の神社「霧島神宮」もオススメです!
えびの高原から車で30分ぐらいの霧島神宮も人気のパワースポットでオススメです♪
そこで販売されている「登山守」もお土産にいいと思います!
↓登山守の記事も書いてます。
由緒ある霧島神宮の登山守をいただきました。