雪山でスマホのバッテリー切れ?まだ手帳型スマホケース使ってないの!?
最終更新日 2019.2.20
雪山でふと携帯を見たら、「充電が残り1%!」なんて経験ありませんか?
- あるっ!オワターってなる(笑)
雪山や冬山あるあるですよねー
写真も撮れなくなるぐらいならいいとしても、GPSがないと困るような山だったら「道迷い」にも繋がりかねませんし、もしもの時に連絡手段を絶たれることになります。
登山で、スマホのバッテリーに余裕を持つ。というのは、紛れもなく「リスク管理」の一環に含まれます。
だけど電子機器は寒さに弱い。
ではどうしたら良いか?今回はそんなお話です。
もくじ
携帯(スマホ)はそんなに寒さに弱いの?
初めて雪山に行く方や、今まで雪山でもバッテリーが極端に減ったりした経験がない方もいると思いますので、まず詳しい方の話を引用させていただきます。
以下は、登山用GPSアプリ「ジオグラフィカ」の開発者のマツモトケイジさんが、ヤマレコに寄稿されていた記事からです。
■Android
大抵の端末は低温に強く、厳冬期でも電源が落ちることは少ないでしょう。手持ちの端末だとHUAWEI P9だけが低温時に動作がおかしくなることがありましたが、XPERIAやAscendG6、Galaxy、arrowsM03などは冷凍しても問題ありませんでした。■iPhone
冷凍庫で1時間冷凍しただけでは電源は落ちませんが、写真撮影など負荷が大きい処理をするとシャットダウンします。iPhone7はこれまでのiPhoneより寒さに強い様で、-15℃程度ならガンガン使ってもシャットダウンしませんでした。
出典元:雪山でスマホを使う場合の傾向と対策
- iPhoneよりもAndroidの方が寒さに強いとは意外ですね。
まぁでもiPhone7以降なら、だいぶましってことのようです。
確かにぼくも以前にこんな経験をしたことがあります。
11月のとあるフィールドで、テント泊の翌朝、あたり一面の木々にびっちりと霧氷がつくぐらいの気温(0〜−5度ぐらい)で、仲間とはしゃいでスマホでパシャパシャ写真を撮っていたときのこと。
夜の間に予備バッテリーで満充電にしていた友人の「iPhone6」すぐに落ちたけど、ぼくの「iPhone7」は無事だったんです。
それでも、ぼくは一昨年の12月に無積雪の山で、今使ってるiPhone8(ほぼ新品)が寒さでバッテリーダウンしました。
iPhone7以降だからって大丈夫ってことはなさそうです。
- スマホを冷やさない
- 高負荷となるカメラ撮影(特に連写)は避ける
- 予備バッテリーを常備する
どんな端末でもこの3つは必須ですね。
以下はマツモトさんがヤマケイオンラインの中の執筆された記事です。
より詳しい注意点が記載されていて、ぜひ参考にされてみてください。
冬山でスマホを使う時の7つの注意点。工夫と知識で、冬山でもスマホを使いこなそう!
手帳型スマホカバーだと全然違う!
スマホをアウターのポケットには入れず、ミドルウェアなど、冷気にさらされない場所に入れればだいぶ違うのはわかってます。
でも、それだと出し入れが面倒臭くないですか?
そこで、ぼくは貼るホッカイロを「パンツのポケットの中の体側」に貼って、そこにスマホを入れることにしたんです。
- 結論から言うと無駄でした(苦笑)
しかも、12月とは言え、そこまで寒くはなかったんですよ。
なんでかなーと思っていたら、あることに気が付いたんです。
スマホケースを最近変えたことに。
それまではずっと手帳型だったので、スマホ全体を包むことで、結果的にケースがスマホを保温(断熱)していたんです。多分。。
- アンビリーバボー!
それ以降、冬の山に行くときは手帳型のスマホケースに変えるようにしました。
予想は的中。
一度も寒さで減りが早くなったと感じたことはありません。
もちろん、基本的には冷やさないように配慮をしてます。
みなさんももし、手帳型のケースをお持ちでなかったから、すぐにでも購入することをお勧めします♪
ぼくはこれを使ってます!
2019/2/20追記
本日まで、上記のケース以外に、もう一つ「サイドマグネット」の付いた手帳型のケースも紹介していたのですが、マグネットは、「電子コンパスが狂うので推奨できない。」というご指摘をいただきました。不適切な紹介となってしまい申し訳ございませんでした。みなさまも電子コンパスの精度を保つためにもご注意くださませ。
登山でのGPS専用端末としてサブ機を持つのが賢い。
これも先日、「ジオグラフィカ」のマツモトさんが紹介されてました。
いわゆる白ロム(simカードついてない端末)を購入して、GPS専用端末として携帯するという方法。
白ロムって高いイメージですが、これなんか安くて、マツモトさんも激推ししてました。
iPhoneの方はサブ機にAndroid端末。アリですね!
最後に..
よく「携帯に頼るのはよくない。」とか言うイカーがたまにいますが、安全マージンが取れない人は、どれだけ訓練を積んでも危険です。
道迷いするような雪山には行かないしー。とか関係ありません。
ソロ山行で、予期せぬ怪我で身動きが取れなくなり、マイナーな山で誰も通りかからなかったら、自分で救助を呼ばないといけないかもしれません。
備えあれば憂いなし。
どうぞご安全に!