屋久島で2泊3日の宮之浦岳縦走!前編(1日目~怒涛の2日目)
最終更新日 2018.7.10
GW(5/4~5/6)に仲間2人と計3人で念願の屋久島に行ってきました!
今回は2泊3日の弾丸で決行。
福岡から移動を含めてなのでスケジュールはかなりパツパツ。
オススメはしませんが、それなりに歩ける人なら充分可能です。
しかし縦走ルートだと当然ながら観光の時間はありませんw
まぁ福岡からだとわりと気軽にいける場所なので、
ゆっくり観光するのはまた今度ということで今回は割り切りました。
↓今回のルート
1日目 淀川登山口→淀川小屋
2日目 黒味岳→宮之浦岳→永田岳→高塚小屋
3日目 高塚小屋→白谷雲水峡
↓地図上だと
1日目はスタート地点から淀川小屋で。
2日目は淀川小屋から高塚小屋(中央やや右上の縄文杉のすぐ近く))まで。
1日目のルートを細かいポイント含めて説明するとこんな感じ。
淀川小屋→小花之江河→花之江河→黒味分かれ→黒味岳→黒味分かれ→投石平→翁岳分岐→宮之浦岳→焼野三叉路→永田岳→焼野三叉路→平石岩屋→新高塚小屋→高塚小屋
ピークは黒味岳、宮之浦岳、永田岳しか踏みません。
天候にも恵まれて、撮れ高がすごいことになったので、
今回はひとまず写真で屋久島の景色を中心に自慢紹介したいと思います!
1日目.淀川登山口→淀川小屋
合同庁舎前から紀元杉までの間に一気に山の中に入っていきますが、
道中でサルが出現すると、運転手さんはバスを停めてくれたりします。
ホスピタリティの高さが嬉しいですね。
紀元杉バス停で降車したら、登山口まで30分ほど舗装路を登ります。
15:00 淀川登山口より入山。
※淀川の読み方は「よどがわ」ではなく「よどごう」です。
大きな木の根っこや綺麗な水が流れる沢など、
序の口ですが、屋久島らしい景色が始まります。
一時間弱、比較的ゆるやかな道を歩きます。
15:45 淀川小屋(1380m)到着
とりあえず乾杯。
せっかくなので初日だけは調理してプチ宴会しましたが、
翌日はAM2時出発のため、宴会も早々に切り上げました。
19:00 就寝
2日目.淀川小屋→花之江河→黒味岳→宮之浦岳→永田岳→高塚小屋
1:00 起床
暗闇の中、周囲に気を配りながら出発準備、撤収。
2:10 淀川小屋出発
そもそもなぜそんな早く出たのかって話ですが、
2日目の天候が良さそうだったので黒味岳でご来光を見ることにしたのです。
他にも同じ時間帯に出発していた方は意外といました。
淀川小屋を出発してからすぐに急登がはじまります。これがまた結構長い。
いつもながら、起きぬけの登りはやっぱりきつい。。
3:40 花之江河到着
ちなみに有名な高盤岳の豆腐(トーフ)岩も、
花之江河までの間に見れるのですが、もちろん真っ暗で見えず。
タイトなスケジュールで選択できる見所は限られていたので、
そういう意味で花之江河とトーフ岩は落選した次第です。。
高層湿原は尾瀬の方が良さそうだし(こら)
屋久島にはトーフ岩以外にも奇岩はたくさんありますしね。
4:00 黒味岳分かれ到着
もちろんまだ真っ暗。
日の出時刻は5:30。ここから黒味岳山頂までは30分強。
早すぎた。。というわけでここで先に朝食をとってから出発。
5:00 黒味岳山頂(1831m)到着
日の出前のこの時間帯が一番すき。
コーヒー飲んで、心ゆくまでたっぷり撮影。
日の出前のまったりタイム。
遠くに浮かぶ種子島の向こうの水平線から昇る朝日
うーたまらんっ!!
黒味岳のピークは小さめの岩峰で突き出しているので、
見晴らしが良くて、高度感もあってすごく気持ちいい。
宮之浦岳まで連なる山々を望むこともできます。
1時間ほど山頂にいましたが、その間に他の登山者は一人も来ませんでした。
そういう意味では穴場かもしれません。
天気が良ければ黒味岳の朝駆け(ご来光登山)は超絶おすすめです!
しかし、、淀川小屋で同じ時間帯に出発した登山者はどこに行ったのか。。
黒味岳分かれから宮之浦岳は2時間半ぐらいかかるので、
宮之浦岳でのご来光にはどう考えても間に合いません。
ただ単に工程上、早めに出発しただけでしょうか。謎です。。
ちなみに淀川小屋を出発して宮之浦岳でご来光を迎えるなら、
夜道だと休憩なども入れて5時間ぐらいは必要なので現実的ではありません。
普通に考えて、新高塚小屋からの一択になると思います。
6:00 黒味岳出発
投石平から黒味岳を見上げる。
このあたりからは花崗岩がむき出しになっているところが多く、
木道がないところもあって、歩きづらくなっています。
雨の場合は危険ですね。(雨の木道も滑るので危険ですが)
この辺りから森林限界を超えて、一帯は屋久笹になるので、
比較的歩きやすくて見晴らしの良い道になります。
奇岩もゴロゴロあります。(トーフ岩と大して変わらんやん)
ちなみに2枚目が通称ロボット岩。(旧げんこつ岩)
台風?の影響で岩の半分以上が崩落してしまい、
げんこつに見えなくなったので、今は呼び名が変わったそうです。
宮之浦岳までに通る、翁岳(左奥)と栗生岳(右手前)
ぼくらは工程上、この二座のピークに寄る余裕はありませんでした。
翁岳のピークは岩峰で登ってみたくなりますが、
基部までのアプローチが笹のやぶこぎで、分岐から1時間近くかかるようです。
永田岳を縦走ルートに含めるならパスするのが無難ですね。
栗生岳は宮之浦岳の直前に通過する感じなので、
ピークに立ち寄っても良いと思いますが、
眺望も宮之浦岳からの方がいいのであまり意味がないかも。
8:55 宮之浦岳山頂(1936m)到着
ついに九州最高峰「宮之浦岳」に登頂!
山頂標識の文字が消えかかっていて、
「宮之浦岳」の文字がほとんど見えないのが残念。。
宮之浦岳は双耳峰と聞いてましたが、
興奮のあまりすっかり忘れてて、どれなのかも覚えてませんw
お隣の永田岳をバックにパシャリ。
宮之浦岳から望む永田岳にほれぼれ。
永田岳の向こうから昇る朝日も格別だろうな。とか妄想してみたり。
永田岳のお隣のネマチもかっこいい(左上の岩峰)
奥に見えるドデカイ壁のように連なる稜線もすごい迫力でした。
(調べたけど名前がわかりませんでした。吉田岳と繋がってます。)
9:35 宮之浦岳出発
宮之浦岳と永田岳の鞍部から望む永田岳。
か、かっこよすぎる。。
標高は宮之浦岳に劣りますが、
ぼくの中では屋久島の中でダントツでお気に入りの山になりました。
ここの手前の焼野三叉路から永田岳までは1時間ぐらいかかるので、
そこで永田岳をパスして新高塚小屋方面へ向かう人も多いようです。
1730m地点(上の写真のあたり)から急登を上がってます。
150mぐらい(30分ほど)一気に登るのでこれが結構きつい。
ちなみにピークは、大きく分けて4つの岩のかたまりの右から2番目。
(写真だと左から2番目が高く見えますが、撮影時に水平がとれてなかったっぽい。)
10:50 永田岳山頂(1886m)到着
下から見上げるだけで満足できそうでしたが、これは登らないともったいない!
眼下には360度の絶景が広がります。
眺めだけでも宮之浦岳よりいいかも思うぐらいです。
北側(永田岳)から見た宮之浦岳!
岩好きには堪らない景色!(2枚あるよ)
全員一致でここが今回の縦走のベストスポットということで、
ゆっくりと昼食をとって、それから20分ほど昼寝しました。
もちろん、うっかり寝返りを打ったら死ぬので、
エアー昼寝?昼寝ごっこ?的な感じだけどw
永田岳が気に入りすぎて、結果1時間半近くピークに滞在。
12:35 永田岳出発
今度は焼野三叉路を新高塚小屋方面へ。
ここからは下り基調です。
奥に岩がたくさん乗っかっているあたりが平石岩屋のあるピークです。
平石岩屋を超えると、今後は岩と白骨樹が散りばめられた不思議な景色。
このあたりまでは登り返しも多少有り。
開けていることもあり、飽きさせない景色が続きます。
一段と高度を下げていく。
14:20 樹林帯に入る。
屋久島の奥岳にはところどころシャクナゲが自生していて、
5月末~6月上旬ぐらいが開花のピークのようです。
以前は、この辺りは屋久鹿がたくさんいたらしいのですが、
数年前に伝染病が流行って、この辺りのほとんど死んでしまったそうです。
楽しみにしていた鹿とのふれあいもほとんどなく、
大した見所もないので、疲れもありとにかく長く感じます。
更に高度を下げるがごとく続く木道の階段。
もはや坊主岩とかどうでもいい。宮崎の大崩山と変わらんやん。
それでも最後の力を振り絞って、屋久島らしい大きな倒木と一緒に、はいチーズ。
15:25 新高塚小屋(1460m)到着
新高塚小屋で5分ほど休憩してリスタート。
写真を撮る余裕なんねーのよ、まじで。。
さらに下りは続く。もはや地獄。。
16:30 高塚小屋(1330m)到着
いやー疲れました!
永田岳でのんびりしすぎたのもいけないんだけど、
永田岳から約4時間ほぼ下りっぱなし。。
最初からそこそこハードになるのはわかっていたのだけど、
やっぱり永田岳でテンションもピークに達していたので。。(下山あるある)
高塚小屋で撮った唯一の写真。
初日と違って、質素な食事w
まぁ疲れてそんなに旺盛な食欲もないし、
3日目は下山だけなので別に補給も少なめで問題なかったですしね。
ちなみに当初は混雑していると思っていた小屋はガラ空きで、
疲れてヘロヘロだったぼくらは急遽小屋泊に変更しました。
翌日は帰りのバスやフェリーの時刻もあり、
スケジュールもタイトだったので、早めに就寝することに。
(まさかネズミに睡眠を妨害されるとも知らずに・・)
19:00 就寝
本当はこの記事で3日目まで完結しようと思ってたんですが、
長くなってちょっと疲れたので、前編と後編に分けることにしましたw