違法建築!?タダでもらえそうな家は隣(他人)の土地に豪快にはみ出ていた!
最終更新日 2019.8.6
久しぶりに「タダでもらえそうな家」の進捗報告です。
前回の記事が8月なので、4か月ぶりなので「うまくいかなかったんでしょ。」と思った方もいると思いますが、、
- 未だ取得を目指して奮闘中です!
前回は、九電に連絡して電気を開通して、水道ポンプを動かして見ましたが、屋外の水道管が破損してダダ漏れ(笑)
結局、蛇口から水道が出ることも確認できず、もちろん石油給湯器の動作も確認できず、「水道管の修理をしなければ!」というところで終わりました。
- タダで土地と家がもらえそうな話シリーズ
- 1.袋地(無道路地)の家がタダでもらえそうなので必死に調べてる話。
- 2.タダでもらえそうな家の現状調査をしてきたよ。
- 3.違法建築!?タダでもらえそうな家は隣(他人)の土地に豪快にはみ出ていた!(この記事)
- 4.一難去ってまた一難。まっつんは本当にタダの家を手に入れられるのか!?
- 5.タダ家の取得まであと一歩!なんだかんだで移住に向けて進んでます!
ところが、7月にあった豪雨の影響で、物件までの私道で陥没した個所がいくつもあって、車が全く入れない状況になってしまっていたんです。
つまり、水道業者などを含め、業者が物件まで車を乗り入れできないので、水道工事の前に「道路の復旧工事」をしないといけなくなったゆー..
- 私道だから行政は復旧工事してくれない..泣
しかも、その陥没した私道より上には誰も住んでおらず、ぼく以外は復旧しなくても誰も困らないので、ぼくが自腹て業者に依頼するしかないんです。
え、まだ土地を取得するかどうかもわからないのに自腹で復旧工事?いやー無理無理。
というわけで八方塞がりになったんです。。
まぁでも簡単に諦めるまっつんではありません。
周囲の人に色々と相談した結果、
すると、「自力で復旧できるよ。」と知恵をくれた人がいて、それなら「ひとまず業者に見積もり依頼してから検討しよう。」ということになりました。
今は見積もり待ちです。ホッ
ところが、今度は別の問題が、、
もくじ
「違法建築だ!」おじさんが現れた。
実はこの物件の話を最初に教えてもらった直後に、この土地に隣接している隣の土地の持ち主から、こんなことを言われたんです。
あの家は違法建築だぞ!
- へ??
俺の土地にはみ出しているから売買も賃貸もさせん!まず更地にしろ!
- うそでしょー泣
詳しく聞くと、、ざっくりこんな感じ。
そもそもぼくが取得しようとしている物件の土地は、もともとその方(K隣地さん)が現持ち主(Nさん)に売った土地らしい。
現持ち主者(正確にはその父親※Nさん)に売ったところまでは良かったけど、NさんはK隣地さんの土地に故意にはみ出して家を建てたんだそう。
あ、話がややこしくなるので、先に登場人物を整理しておきますね。
- K隣地さん
- ぼくがタダで取得しようとしている土地の隣地(山林)の持ち主
- Nさん
- K隣地さんから購入した土地に、はみ出した山小屋を建てた本人(故人)
- N息子さん
- Nさんの息子で、K隣地さんから購入した土地を相続した現持ち主
話を戻します。
K隣地さんはそれを主張したけど、Nさんは傍若無尽な方で、K隣地さんの主張を聞き入れずに越境したままにしていた。
そのうちにNさんは亡くなってしまって、今もそのままになっている。
というのがK隣地さんの言い分。
だからK隣地さんは、そのままぼくがその土地を取得してそこに住むことは許諾できない。取得したいならまず更地にしろ。と言ってるわけです。
しかし、ぼくがその物件を取得したいのは、タダであるにも関わらず、すぐにでもそのまま住めそうな家があることなので、更地にするなら全く意味がないわけです。
ぼくはK隣地さんにすかさずこう質問しました。
- それなら、ぼくがその越境している分の土地をK隣地さんから購入するということではダメなんですか?そしたら更地にする必要はなくないですか?
まぁそれでも構わないけど。。
その時のK隣地さんは、そんな感じの返答でした。
K隣地さんからすれば、Nさんが生きている頃は全然自分の主張を聞き入れてもらえず、亡くなってからはその怒りの矛先を向ける対象がいなくなり、警察にも相談をしたらしいのですが対応もしてもらえず(民事不介入なんで当然ですが)、ようやく主張できる相手が現れて、つい興奮してしてしまったんでしょうね。
明らかにぼくに怒ってたましたもん(笑)
- ぼくは第三者のはずなんですけど。。
ちなみに一般的には「違法建築」とは建築基準法などに適合しない建物のことなので、この物件はいわゆる違法建築ではありません。
その日はとりあえずそれで話を終えて、ぼくとしては、どうせあのあたりの土地なんて二束三文だろうから10万〜20万もあれば充分だろう。許容範囲の出費かな。と思ってました。
何れにしても、はみ出ているという事実は、N息子さんを含め、K隣地さん以外は誰も知らないことでした。
とはいえK隣地さんは自分は測量してNさんにも確認させたと言ってますし、嘘ついているとは考えづらいので、ぼくとしては取得に向けてクリアしないといけない課題が一つ増えてしまいました。
取得するかわからないのに測量代は出せない問題
その後、タダでもらえそうな家の現状調査をしてきた。でも書いた通り、ある程度の現状がわかり、改めて取得の方向に舵をとりはじめました。
さて、越境の問題をどうするか。。
現実的にどのぐらいはみ出ていて、そのはみ出た土地をK隣地さんはいくらで譲ってくれるのか?
ぼくとしては、それを早く知りたくて(というかそれがわからないと話にならないので)、話を持ちかけるんですが、K隣地さんはこう言います。
まず測量をしなさい。そしたらはっきりわかるから。どうせ測量はしないといけないんだから。日本の国土を持つということはそういうことなんですよ。
ここで改めて、また大きな課題が2つ明確になりました。
一つ目は、K隣地さんからはみ出た分の土地を持ってもらうなら、ちゃんと測量して分筆してもらわないといけないということ。
タダでさえトラブルになっているので、今回はきちんと測量して境界を明確にして登記した方がいいのは事実です。
最低でも40万ぐらいはかかるらしく、この時点でぼくにとっては痛恨の出費です。
- しかも普通に考えれば、現持ち主が負担すべきことのような..
正直に言えば、父親が人の土地にはみ出て家を建てて、それを知らずに自分が相続したんだから、「相続人であるあなたがその責任を果たすべき立場にあるでしょう?」と言いたいところ。
しかし、タダで譲ってもらう手前、立場上そこは強く言えない。。
二つ目は、その測量および登記の手続きに費用がかかる上に、土地を購入する費用がかかるとなれば、その金額がある程度は把握できなければ、取得自体を進めるかが決められないのに、それに先立ってK隣地さんは測量しろと言っていること。
取得することが確定していない土地の測量費用なんて出せるわけないじゃん。ってことです。
まさに八方塞がり。。これぞ絶体絶命。。
そんな時に役立つのが簡易測量(仮測量)
ぼくが困っていたところ、間に入ってくれてる不動産屋の方が「仮測量」提案してくれました。
- 仮測量(簡易測量)とは
- 売買契約の前に境界線や土地の面積など、土地や建物に関する情報を事前に把握して、トラブルを回避するなど、スムーズに取引を行えるように簡易的に測量を行う。
今回のようなケースは少ないとは思いますが、まさにぼくの悩みを解決してくれる方法でした。
仮測量の場合は、実測(本測量)をした際に多少の誤差がでる場合があったり、隣接する土地の所有者が立ち合ったりはしないので境界確定はしません。
しかし、境界杭が1〜2本でもあれば、境界の誤差などは僅かであったり、実測をする際には、仮測量の費用は差し引かれるのが一般的なようですので、売買契約で本測量が必要な場合は仮測量を利用をしない手はないかもしれませんね。
- 何にしても助かったー
ちなみにぼくが依頼した土地家屋調査士さんは32,400円でやってくださいました。
たぶん安くやってくれてます。感謝感謝。
いざ、仮測量!
土地家屋調査士さんは助手の方と二人でお見えになりました。
道路側から土地の周囲を見ていると、偶然にも調査を開始する前に杭らしきものが..
斜面に杭らしきもの?(画面中央からやや右下)
残っていたコンクリートの境界杭。
これがあるとないとじゃ大違い。その土地の境界のどこかに杭がなければ、他の土地にある杭から測って行くような感じになるそうです。
ちなみにこの杭は「那珂川町」と書いてあるので、かなり前に公的機関(国?)が行った地籍調査の際のものだとか。。
Leica(ライカ)の測量機。萌え萌え。
藪の中をいく土地家屋調査士の先生。
手際よく淡々と測量していきます。
測量終盤。
終わりました。到着してから終わるまでに2時間ぐらいでしたかね。
ちなみに測量してもらった土地の面積は、隣あった二筆、474㎡+96㎡で合計570㎡です。
那珂川の奥地までお二人で来てもらい、斜面やら藪やらやりづらそうな土地で、3万ぽっちでやってもらって申し訳なくなりました。
ありがとうございました!
想像以上に建物が越境していて笑えた。
数日後に、土地家屋調査士さんからメールで結果(測量図)が届きました。。
- 結論から言うと、思っていた以上に豪快にはみ出してた(笑)
とりあえずわかりやすくしてみたので、まずは見てみましょう。
これが権利を必要とする土地の範囲を示した図。
この青のエリアが、建物や塀の状況からして「この範囲がこの家の土地でしょ?」と思われる範囲です。
実際に権利がある土地の範囲を示した図。
この緑のエリアが、ぼくがタダでもらえることになる二筆の土地です。
権利がなく越境している範囲を示した図。
- どんだけーーーーーー!
わかりますよね?w
もうなんか、はみ出ちゃった。とかそういうレベルではなくて、完全に権利関係を無視して建てているあれです。あれ。
そう、もろに確信犯。ってやつですね。
少なく見積もっても、50坪は侵害してます。。
しかも左上にある2つの建物は「はみ出している」でなく、完全に人の土地に建ててますw
↓その建物がこれね
人の土地にボロ小屋建ててんじゃねーよ。って話ですよね。。
- もうね、笑うしかなかったです(笑)
というわけで、まっつんのタダでもらえそうな家を取得する計画は修羅場を迎えてます!
まだ諦めてはいません!w 乞うご期待!
- タダで土地と家がもらえそうな話シリーズ
- 1.袋地(無道路地)の家がタダでもらえそうなので必死に調べてる話。
- 2.タダでもらえそうな家の現状調査をしてきたよ。
- 3.違法建築!?タダでもらえそうな家は隣(他人)の土地に豪快にはみ出ていた!(この記事)
- 4.一難去ってまた一難。まっつんは本当にタダの家を手に入れられるのか!?
- 5.タダ家の取得まであと一歩!なんだかんだで移住に向けて進んでます!