持ち込まず持ち出さない!開墾からはじめての種下しまで
最終更新日 2018.5.26
先週末、ついにぼくらの自然農がはじまりました!
今回は妻とぼくと近所の友達と3人で2日かけて作業してきました。
前回もちらっと紹介した荒れ果てた土地は、
不入道にある「THREE TREES」のいさむさんが提供してくれた、
敷地内で管理の行き届かない空き地でしたー。
見よ!この草ボーボー具合をw ひょえー
まずは開墾していきます!
自然農は草や虫を的としないので、基本的に草は生やしたまま作物を育てますが、
最初に畝を立てるときは一通り刈ってから作業します。
鎌を片手にひたすら刈って刈って刈りまくる!
ちなみに草は抜くのではなく、根元を少し残して刈ります。
刈った草はあとで畑全体に被せてあげるので、脇にそっと置いてとっておきます♪
こっちは草ではなく枯れ枝なので草とは分けておいて後で処分します。
無駄にしたくないので、今度焚き火にして焼き芋にでもしよう!(枯れ枝にも感謝)
草なくなったー!
ちなみに草の根っこは種や苗を植えるのに邪魔になるところ以外はそのままで大丈夫です。
根っこはやがて腐り、水や空気の通り道になります。
また細菌などの微生物がくっついているので、土をより豊かにしてくれるそうです。
写真上には地面に挿した枝とその間に張った紐が見えると思いますが、
これは畝と畝を立てるために掘り起こして通り道にするエリアの境界線です。
これだと掘り起こすときに邪魔にもならないので便利です。
それと畝は両脇から手が届く範囲ということで100cm、
通り道は歩きやすい最低限の幅の30cmと、
畝の上端までの斜めにせり上がる部分で左右10cm、合わせて50cmにしました。
出来上がった畝に種を下ろします。
今回は福岡自然農塾の見学会のときにいただいた種を使いました。
そら豆、おおざや、九条ネギです。
九条ねぎを焦げた香ばしい匂いを想像しながら撒きましたw
種を下ろしたあとは、とっておいた刈草を上から被せてあげました。
なんか藁をしきつめたような雰囲気で、なんともいい雰囲気です。どこか懐かしい。
最後にイノシシ対策で周囲をネットで覆いました。
こんなの簡単になぎ倒して侵入してきそうな気もしますが、
詳しい友人いわく、人の手で対策しているという事実だけで猪は近寄りづらいとのこと。
でも、ぼくは自然農をはじめようと思ったときから、虫や動物の食害は覚悟の上です。
だって人間界のルールなんて動物には関係ないし、
里に動物が下りてくるようになったのは山から人間が多くのものを奪ったからでしょ?
もちろん収穫物で生計を立てる農家の方たちからすれば、
そんなのんきなことも言ってられないのでしょうけど、
ぼくらは別の収入源があるし、自然農ならそこまで労力をかけずに育てることができるので。
実際に収穫直前に片っ端からやられたら泣くかも笑
ちなみに今回の開梱前と後では見た目からして全く違いますが、
自然農の基本、持ち込まず、持ち出さずの精神で、
種とイノシシの対策類以外は、何も持ち込んでいません。
持ち出すことになったのは放置されていたゴミと、一部の枯れ枝だけです。
こうして自分たちで持続可能な環境作りの第一歩を踏み出せたことがとてもうれしい。
そして、妻が今回目を輝かせて生き生きと畑仕事をしていた姿をぼくはきっと忘れない。
きっとこれから想像以上の苦労があると思うけど、
初心を忘れずに謙虚にいのちの営みに寄り添っていきたいと思います。