畑のイノシシ対策の最終手段「防護柵(ワイヤーメッシュ)」を設置しました!
最終更新日 2019.2.4
昨年の12月から始めた自然農ですが、なかなかうまくいかないですねー
ぼくは全然手をかけてないんですが、これまで妻と友人のみわちゃんが力を合わせて管理してきてくれました。
そもそも自然農は作物たちが持つ生命力に任せる農法なので、あまり手をかけなくていいんですが、二人は結構な労働を強いられてきました。
一体その労力は何に使われていたのかと言えば、、
主に畑の修復です。
里山で作物を育てると、必ずみんな頭を悩ませるのが「動物の食害」
▼それは今年の梅雨頃にサルの食害から始まりました。
ついにぼくらの畑にもサルがきた!お猿さんとの知恵くらべの始まり。
春が過ぎ、作物に実がつき始めた頃にサルは現れました。そしてしっかりと実がなったものだけを選んで無作為に食べていきます。
収穫を目前にして、実りを横取りされたときの怒りたるや、、本当に腹が立ちました。
- しかし、イノシシは次元が違った。。
イノシシは忘れた頃にやってきて、数カ月の間でやりたい放題に荒された。
当初から僕らはサルよりもイノシシを警戒していて、開墾時に周囲にイノシシ除けのネットを張っていました。
こんな感じで。
今思えばお粗末なネットですが、「イノシシは明らかに人の手が入った場所は警戒する」とか聞いていたので、意外とこれでも効果があると思っていて、「イノシシ全然来ないねー。」なんて余裕かましてたんです。
しかし、ちょうどサルとの格闘が落ち着いて(というより食べるものがなくなっただけ..)、しばらくしてすっかり存在すら忘れかけた9月頃にイノシシはやってきました。
畑を遠くから見た時点で感じるあの違和感。。
目の前にして膝からがっくりと崩れ落ちるような感覚。。
サルが「後ろから頭を叩かれて腹が立つ」感じなら、イノシシは「突然ボッコボコにされて戦意喪失する」感じ。。
イノシシは畝ごとぶっ壊していきます。
それはもう血も涙もないほどに。
イノシシ除けのネットの下を掘ってくぐった感じですね。ネットは倒壊していませんでした。
破壊された可哀想な畑は妻とみわちゃんが修復してくれました。
そしてまた破壊。。
破壊→修復→破壊→修復→破壊。
一体、彼女たちは何度それを繰り返したことでしょう。
ぼくはその頃には既に、。狩猟(わな猟)免許を取得することを決めていたので、二度目ぐらいからは「どうせまたやられるのに、なぜまた一生懸命に直すんだろう。」とさえ思ってました。
▼狩猟免許の取得を決めたときの記事
来年2019年1月に狩猟免許の試験を受けることにした話。
そして、二人は決意したのです。。
イノシシ対策の定番「防護柵(ワイヤーメッシュ)」を設置しました。
うちの畑は小さいんですが、防護柵を周囲に全て設置するとなればそれなりにお金もかかる。
仕事ではなくお気楽な趣味でやっているぼくらとしては、なかなかそこまでする気になれませんでした。何度も何度もイノシシの被害に合うまでは。。
そして、ついに先日設置してきました。
イノシシ除けネットの更に外側に設置。
みわちゃんのご主人が建築関連の仕事をしていて、何かと作業に慣れているので、二夫婦で合計3時間弱ぐらいでサクッと設置できました。
柵についてはみわちゃんが色々と調べてくれて購入してきてくれました。(購入に関する知識は後でまとめてます。)
重要なのは、雨ざらしになるので「錆止めがされている(自分でも塗料でできる)」ということと、小さいウリボーなども入り込めないように「下部の網目が小さくなっているもの」であることでした。
ご覧の通り、下部の網目が小さくなっています。
- ウリボーだって通さないわよ!
設置方法も意外と簡単でした。
ワイヤーメッシュの幅に合わせて、等間隔に支柱を打ち込んで(30cmぐらい)、その支柱に結束線でワイヤーメッシュを固定していくだけです。
ぼくらは倒れないように強度をあげるために、支柱はワイヤーメッシュの中央にも一本ずつ(1枚に対して合計で2本)入れました。(おそらく一般的にもそうしてると思います。)
結束線で固定。
この結束線を引っ掛けて留めるのに、「ハッカー」という道具を使ってグルグルと回しながら固定するんですが、素人のぼくにはこれが意外と楽しかったですw
イノシシが突進して突っ込めば、防護柵は倒壊しそうな感じもしますが、基本的には警戒心の強い動物ですからね。突進はしないと信じてます。
- ジャンプして飛び越えたりもするらしいよw
なぬ?w今はそんなことを考えるのはやめときましょう。
ひとまずは畑に平和が戻ることを願います!
防護柵(ワイヤーメッシュ)の入手や費用について
ホームセンターでもいわゆるワイヤーメッシュは置いているんですが、建築用(網目も大きい)のものが多くて、こういった田畑のイノシシ対策用ではありません。
ポイントは先ほども説明した通りの2点。
- 錆止めがされている
- 下部の網目が小さくなっている
最初はそれを満たすものは「JA」でしか販売されてないという話だったんですが、畑の近隣でよく見るその仕様は、那珂川市が行政に特注しているものだからどこにも売ってないと言われたんです。
実際はネットであったんですが、高かったり、配送してくれなかったりで、結局、仕方なく市販のもの(建築用)を購入して、自分たちで錆止めの処理(塗装)をするつもりだったんです。。
しかし!
なんと我らがハンズマンで発見したんですー!
※ハンズマンは九州にしかないホームセンター
近くのナフコも確認しましたが、条件を満たすワイヤーメッシュはありませんでした。
かかった費用は以下の通り
1枚(1200mm幅)あたり795円
795円×16枚=12,720円(税込13,737円)
他には、ワイヤーメッシュの枚数の倍の本数の支柱、ワイヤーメッシュに固定するための結束線が必要です。
ぼくらの場合は、みわちゃんのご主人が仕事で余ったものなどを提供してくれたので、上記の13,737円で済みました。
おそらく全てハンズマンで揃えても、2万円以内では済んでいたと思います。
- やっぱりハンズマン様様やな。
防護柵(ワイヤーメッシュ)は補助金が出ます!(基本は無料配布)
注)補助金が出るかは自治体によります。
これは知らないとホントに損しますよねー。かくいうぼくらも実は損してます。。
我が那珂川市の場合は、2年に一度無料で配布されるらしく、その2年に一度のタイミングが今年の9月だったらしいんです。
ぼくらは9月の時点でそれを知らなかったので、チャンスを逃してしまったわけです。
しかし、それ以外の時期でも申請すれば「実費の半額」は補助してくれるとのことだったので、ぼくらは申請の受付が始まる4月になったら即申請する予定です。
ちなみに次回の無料配布は2020年の9月ですね。
ちなみに農家しか補助でないんじゃないか?という不安もありましたので、それも確認しました。
被害に合うのは農家だけではないから、購入したものをイノシシ対策にちゃんと使ったことが証明できる写真と領収書があれば、農家ではなくても対象になるとのこと。(田畑の有無も関係ありません。)
もちろん人から借りている畑(土地)でも、持ち主が了承していれば問題はありません。