耕さない、草や虫を敵としない。自然農の魅力に惹かれて山鹿の山奥へ。
最終更新日 2018.5.28
妻は数年前からマクロビを実践している。(本格的ではないけど)
そのため我が家の食卓は毎日のように玄米、豆、根菜などが並ぶ。
ぼくは酒をあまり飲まない分、食べることが好きなので、
正直言うとマクロビの味気なさに物足りなさを感じる時もある。
それでも妻の作るやさしい味を体は求めているように感じているから拒みはしない。
もちろん毎日食事を用意してくれることに心底感謝しているし。
そんな妻が少し前から興味を示しているのが自然農。
耕さない、草や虫を敵としない。といういかにも妻が好きそうな考え方で、
無農薬や有機栽培よりもさらに自然に寄り添った考え方のようだ。
栽培というより作物が育つお手伝いをする。程度かな?
そんな中、お知り合いの建築士さんがお手伝いをされている、
熊本県山鹿市菊鹿町のアルモンデさんをFacebookで知り、
自然農のお話をしてくださるということで一周年のイベントに参加してきた。
身の廻りにあるもんで暮しを紡いでいく。だから「アルモンデ」
なんてナイスなネーミング。
昔ながらの納屋、蔵、住居には我が国の国花さくらがよく似合う。
自然とともに暮らす意外に道はない。
里山暮らしってきっとそういうものだよね。
耕さず雑草さえも敵にしない畑は当然ながらこうなる。
うねがなければただの空き地。
そのシンプルさや脱力感がちょうどいい。
ぼくが自然農に惹かれる理由
以前にも書いたが、ぼくは昔から自給自足の生活に憧れていた。
農薬を使わないから安全とか体が喜ぶとか、そんなことではない。
家の畑でヒョイともいだ野菜を食べる暮らし。
一言でいうとそれだけの話。シンプルでいい。
その暮らしをするのに、実が大きくなるようにとか、虫が近寄らないようにとか、
人に売るわけでもないのにそんなこといちいち考えてたらきりがないし面倒だもん。
だからこそ自然農という考え方がしっくりきたのだと思う。
ちなみにあの有名な「奇跡のリンゴ」も自然農と同じ考え方の下で育ったもの。
妻は食べてみたいという。
ぼくはこれっぽっちも食べてみたいとは思わなかった。
だって他のりんごとくらべて味がそこまで美味しいと感じるわけでもないだろうし。
もちろん誰ものが無理だと言った偉業を成し遂げたことはすごいけど。
でもそれを体に良いとか、素晴らしいと言って群がること自体がおかしい気がする。
人は求めすぎるからおかしくなる。無理しようとするからおかしくなる。
最初からおかしなことをしないで、自然な形を楽しむことができるはず。
ありのままでいい、そこにあるもんで。
それが自然ってことでしょ?