GWに壱岐島へ2泊3日の家族旅行。無計画だったけど最高の島旅だった話
最終更新日 2019.5.10
みなさん、10連休のGWは楽しんできましたか?
令和になって、賑やかムードの中、各地ではしゃぎまくってきた方も多いのではないでしょうか。
まっつんは、俗世間のそういうムードが苦手なので、「勝手にはしゃいどけ。オレはお前らが遊んでいる間に仕事するよ。」と冷静を装ってました。
特に前半は、天候が不安定でしたからね。
ところが、後半は好天が続き、友人のSNSに刺激され、、
- 旅に出てぇー!涙
と、仕事が手につかない状態になりました。。
- 自分に負けたわけね(笑)
そして、4(土)〜5(日)で1泊でどこかに行こう♪となりました。
行き先は、ずいぶん昔に一度だけ日帰りで行ったことがある「壱岐島」に決定。
なんとなく、島旅がしたかったんです。
結果、無計画だったにも関わらず、島を満喫した最高の2泊3日となりました。
- え?2泊3日!?
- 延泊しちゃった(笑)
というわけで、こちらの記事では最高すぎた今回の旅の様子と、壱岐島(主に東部)についての情報をシェアしたいと思います。
もくじ
福岡からなら壱岐島は博多ふ頭からフェリーがおすすめ!
壱岐は長崎ですが、博多ふ頭(博多港)から船であっという間に着きます。
高速船のジェットフォイルなら1時間ちょっと、フェリーでも2時間ちょっとです。
福岡からは飛行機で行く意味は全くないですね。。
博多~壱岐間の船の料金
今回は「衝動的な旅」ということで、節約することが大前提だったので、もちろんフェリーの2等一択!
以下は、2019/5/1~2019/7/31の設定料金です。(九州郵船)
- 博多~壱岐間の船の料金
- 1等(フェリー) 2,800円
- 2等指定(フェリー) 2,390円
- 2等(フェリー) 1,980円
- ジェットフォイル 4,040円
※小学生は、大人運賃・料金の半額(10円未満切り上げ)
※小学生未満は、大人1名につき1名無料。
我が家はまっつん、妻、娘(4歳児)なので、
2,800円×2(往復)×2名=11,200円
- めっちゃ安い(苦笑)
到着地は芦辺港!
画像の通り、博多港からは「郷ノ浦港」と「芦辺港」があります。
繁華街などがあり、壱岐市で一番栄えているのが郷ノ浦で、それに比べて芦辺の方が静かな港町という感じになります。
壱岐は、車でぐるっと1周しても「1時間」ぐらいしかかからないぐらい小さい島なので、もし車があるなら泊地はどこでも良いと思います。
しかし!我が家は貧乏旅行。。
フェリーに車を乗せたり、レンタカーを利用したら、2万以上も出費が増えるので、徒歩とレンタルサイクルを予定だったので、ひとまず港から歩ける距離にキャンプ場のある「芦辺港」にしました。
フェリーきずなに乗っていざ出発!
移動中は我が家の定番UNO!
芦辺は魅力満載の港町だった!
予算とキャンプ場の立地だけで選んだ芦辺港でしたが、島情緒と港町風情を楽しめる本当にいいところでした。
港に到着後すぐにキャンプ地となる少弐公園に向かい、翌日は昼過ぎには芦辺を出たので、短い時間の滞在だったにも関わらず、かなり好印象だったので、ぼくの中で芦辺はお気に入りとなりました。
あと、港の目の前にイオン(スーパー)とポプラ(コンビニ)があるので、買い出しなんかにも困りません。
古き良き時代の面影を残す町並み
徒歩で港から少弐公園までの所要時間は、Googleマップで約20分。
途中、あえて路地に入り、港町の民家街を歩く。
この通りの雰囲気が気に入ったので、帰りも同じ民家街を奥まで散策してきました。
以下は、帰りに収めた写真の一部です。
味のあるクリーニング店
可愛らしい白壁の木造家屋
時間が止まった倉庫
港町なので、漁業や水産業で古くから栄えた町なのだと思いますが、当時の面影を残す建物なども多く、ノスタルジックな雰囲気が漂ってました。
住民の方も、こちらが「こんにちは」と声をかけると「どこから来たの?」と、みんな揃って気さくに話しかけてくれたのが嬉しかった。
少弐公園は知れば知るほどすごい
少弐公園は、キャンプ場のある公園ですが、元寇(元朝の侵略)の戦場跡地を公園として整備していているので、戦没者(少弐資時)の墓や護国神社(壱岐神社)、碇石、のろし台などがあります。
他にも、地形などもオモシロくて、突き出ているので、眼下には大きな海が広がるほか、独特の景観が多くて見応えがあります。
個人的には、歴史より地形の方が好きなので、そっちの写真が多めです(苦笑)
海岸線には遊歩道があって散策もできます。
玄武岩?の海食崖(かっこよかったので縦位置で)
遊歩道を進むと、大きな岩が見えてきます。
この岩の裏側には、浪切不動尊と言って、風波を鎮めると信じられている不動明王像と小さな祠があります。
写真撮り忘れた..涙
そして、遊歩道をさらに進むと、「くぐり岩」があるはずなんですが、浪切不動尊の岩場に渡る橋のあたりで、その先が「立ち入り禁止」となっていました。残念。(反対側からは行けるかも知れませんが未確認)
公園の一番奥がキャンプ場になっているんですが、公園から出た海辺には、895年に出雲大社より龍蛇神を迎えて祀られた「龍蛇神神社」があります。
上の方から龍蛇神神社を見下ろす
龍蛇神神社
柱状節理から作られた平べったい石がたくさん
石が龍の鱗のようで、龍が横たわっているように見えることから、「龍蛇浜」呼ばれるポイントがこの辺りにあります。
近くの岩場は釣り人にも人気の様子。
どうですか?
少弐公園なかなか面白そうでしょ?
歴史ないし地形が好きな方には堪らんはずです♪
キャンプ場はオーシャンビュー!
少弐公園キャンプ場は、入り口から海岸に向かう傾斜地にキャンプ場が整備されてるんですが、入り口に着いた途端にめっちゃテンション上がります。
なぜなら、一番上から見た景色がすごいから。。
こんな感じで目の前に海がドーンと広がります。
下から見るとこんな感じ。
3段になっていて、先ほどの入り口入ったすぐのところにトイレがあります。
一番下の段がメインサイトで、真ん中の段もテントは4〜5張りはいけそうです。
写真中央の大きな建物は炊事棟です。炊事棟んはかまどもあって、夜は電気も点きます♪
奥にある東屋
我が家は到着後、のんびり過ごしたかったので、東屋脇にテントを設営して、東屋の下でのんびり過ごしました。
サイトの脇にあるテーブルとベンチとファイヤーサークル
ちょうど木陰になるテーブルとベンチ
ぼくらは5/4(土)の宿泊でしたが、他には4組程度でした。混雑とは無縁のようですね。
他の方たちは、みんな夕方まで釣りをしているようでした。釣り人にとっては最高でしょうね。
しかも無料。予約不要。車の乗り入れもできます。
なんて贅沢なキャンプ場でしょうか。
一つだけデメリットを上げておくと、徒歩圏内に温泉など、日帰り利用できるお風呂はありません。(車なら湯本温泉まで15分〜20分
で行けます。)
味処うめしまで牧場直送の壱岐牛を堪能!
壱岐のグルメと言ったら、我が家は迷わずに我が家は「壱岐牛!」
- ウニには目もくれません(苦笑)
芦辺にはそんなに飲食店もたくさんはありませんが、壱岐牛の名店があるんです♪
その名は「味処 うめしま」
梅嶋畜産という、牧場経営から卸販売まで行う会社の直営店です。
- これを聞いただけ美味しそうでしょ!?笑
まぁ調べればすぐ出てくるほど有名なお店ですし、芦辺港で船を降りたら、目の前で必ず目につきます。
ランチメニュー
やばいぐらいコスパいいです!
うちは、特上カルビ定食と特上ロース定食を3人でシェアしました!
壱岐牛の特上ロース♪
絶景!
写真見たらわかると思いますが、、
- めちゃめちゃ旨いです..涙
11:30オープンですが、その少し前から並ぶので、予約必須ですよ!
たぶん予約できるのを知らないで来て、1時間近く並んだりする人が多いと思われます。
- うめしまの店舗情報
- 牛料理、ステーキ、焼肉
- 0920-45-3729(予約可)
- 長崎県壱岐市芦辺町箱崎中山触2604-86
- 11:30~14:30(L.O)
17:30~21:30(L.O) - 水曜定休
うにが食べたい方の場合は、港からはちょっと離れてますが、うにめし食堂はらほげさんが良さそうですよ。
それと、少弐公園に着いたときに、気になる建物があったんですが、、
帰り際に、正面から見たら、「割烹豊月」さんという立派な飲食店でした。
あとで調べたら、お寿司や刺身や天ぷらなど、壱岐の海の幸がリーズナブルにいただけそうなお店だったので、次回訪れた際には行ってみたいと思います。
壱岐ちゃり(レンタルサイクル)で観光地巡り!
今回は、車無しのバックパック旅行だったので、現地で空きがあれば自転車を借りてみようと思ってました。
これが大正解。めっちゃ楽しかった。
「車がないと不自由かな?」なんて思ってたけど、壱岐島ぐらいの小さい島なら、自転車があれば意外とどこでも行けちゃう!
しかも、壱岐ちゃりは「電動アシスト付き」のレンタサイクルだし、島内は交通量もそれほど多くないので、天気がよければめっちゃ快適です♪
旅行中って食べてばっかりで、意外と運動不足になるので、程よい運動にもなるし、本当に良いことづくめでした。
壱岐ちゃりは港や空港など、各拠点でレンタルできます。詳細は以下の通り。
- レンタル時間
- 9:00~17:00
- レンタル料金
- 半日(4時間)1,000円(延長300円/1時間)
1日2,000円
1泊2日2,500円(延長1,000円/日) - 保証料(預かり金)
- 1,000円
- 回収料
- 500円(借りた場所と違う場所に返す場合のみ)
- 子供連れの利用について
- ※身長130cm以上なら子供用を借りれます。
※前後にチャイルドシートのついた自転車があります。
予約しなくても利用できますが、夏休みなどシーズン中は予約した方が確実だと思います。
予約方法などは、以下のサイトで確認できますが、インターネット予約についてはよく分からなかったので、電話した方が早いと思います。
そして、目指すは壱岐島内「南東」に位置する、筒城浜キャンプ場です!
芦辺港からのんびり自転車で1時間ぐらいの距離です。
壱岐よかとこマップ(港でもらいました)
途中、ほぼ通り道となる「小島神社」と「原の辻一支国王都復元公園」に寄ることにしました。
地図上の赤い四角で囲った場所が、上から「少弐公園」「小島神社」「王都復元公園」「筒城浜キャンプ場」です。
レッツゴー!
日本のモン・サン・ミシェル 小島神社!
芦辺港からおよそ自転車で20分ぐらいの場所になります。
小島神社は岸から150mほど離れた海の中に浮かぶ「小島」の上にある神社で、神社へ渡る参道は大潮の干潮時にしか現れないと言われてます。
つまり、ひと月の間に参道が現れ、渡れる日およびその時間はわずかということです。
- 大潮とは
- 満月と新月のときに潮の満ち干の差が最も大きくなる時ことを言います。
それ故に、最近はパワースポットとして注目されていて、参拝できたカップルは恋愛が成就するとかどうとか、、
- なんでもかんでも、パワースポットとか恋人の聖地とかにするのは嫌いですけど..
参拝ができるかどうか(干潮時間)は、以下のサイトでチェックできます。
芦辺の潮見表
実際は、大潮の日だけでなく、上記の表で「◎」がついてる日なら、干潮時に渡れるはずです。
ちなみに、我が家が言ったときは、ちょうど新月の干潮時間と重なり、写真の通りで参道はバッチリと現れてました!
- 岸から見るだけで満足したから渡らなかった(笑)
- 逆に、海に浮かぶ姿の方が見たかったかも(苦笑)
王都復元公園で弥生時代にタイムスリップ!
小島神社からおよそ自転車で15分ぐらいで着きました
王都復元公園は、土の中に埋まっていた2000年前に栄えた原の辻遺跡を元に、復元した建物などが見れる公園です!
特にお金もかかりません。多分。。
ぼくらが立ち寄った際には、関係者も観光客も誰もいなかったので、勝手に見学してきました(苦笑)
掘立柱建物と竪穴住居
物見やぐら
他にも色々な建物があって、娘も「おもしろーい」と喜んでました♪
それにしても王国って現代に生まれたぼくらにとっては不思議です。一支国の民は幸せだったのだろうか。。
観光地巡りの道中の様子。
島の風を感じながらのんびり漕いで、、
ふと、田んぼのあぜ道を歩いてみたり。
今後、旅先でレンタルサイクルを利用することが増えそうです♪
まさに遊びの楽園!ビーチ隣接の筒城浜キャンプ場
筒城浜の看板
1時間の道のりも電動アシスト付きなら、疲れることもほとんどなく、いつのまにか着いちゃったって感じです♪
筒城浜キャンプ場は、「筒城浜ふれあい広場」という総合施設の中にあって、色々な目的で使用できます。
- グラウンド(野球)
- 多目的芝生広場(サッカー)
- テニスコート
- 体育館(バスケット、バレーボール、バドミントン)
- ジョギングロード
- 屋根付き多目的広場(バーベキュー)
5/5(日)でしたが、今後は完全に貸切状態(笑)
テントを張ったら、さっそく海へ行きます!
公園の敷地を海側に出たらすぐ海なので、テントサイトからビーチまで5分もかかりません!
コバルトブルーの美しい海ドーン!
娘と2人で大はしゃぎ!
大きな声では言えないけど、海水パンツを持って行ってなかったので、、
- パンツ一丁で遊びました!笑
流石に、GWだと海水もまだ冷たくて、膝までしか入りませんでしたけど。
たっぷり娘と浜辺で遊んだ後は、施設内のシャワー(有料)を借りてさっぱり。(2日ぶりのお風呂)
夕飯時まで時間があったので、みんなでお散歩へ。
ジョギングロードに沿ってまったり歩く。
白沙八幡神社の鳥居と美しい夕焼け
お隣にある「白沙八幡神社」まで足を伸ばしてみましたが、神聖な雰囲気のある神社でよいとこでした。
夕飯は、芦辺のイオンで買っておいたお弁当なので、写真はありません(苦笑)
筒城浜キャンプ場は「有料」ですが、テント持ち込みの場合は、一人400円しかかかりません。
テントの貸し出しもあって、予約制でバーベキューの食材も提供しているようなので、夏は手ぶらで来ても楽しめそうですね♪
- 水着は忘れずに(苦笑)
施設利用料などの詳細は、筒城浜ふれあい広場の公式サイトでご確認ください。
[hr]
翌日も、壱岐ちゃり漕いで、のんびり芦辺港まで戻って、フェリーで帰りました。
最後に..(壱岐に行って良かった点まとめ)
離島って、それだけで日常から解放される感じがあっていいですよね。
でも離島と言ったら、お金も時間もかかるイメージがついて回りませんか?
それを今回、壱岐島が思いっきり覆してくれました。
フェーリで2時間もあれば博多港から行けるし、何より今回の3日間で我が家は使ったお金は、全て込みで3万もかかってません。
だから壱岐島は、福岡からもっとも手軽で身近に楽しめる「島」であると断言します。
そして、最後にこれだけは記しておきたい。
・路地を散策しているときに、気さくに話しかけてくれた芦辺の住民の方々
・親切に案内してくれて、娘を気遣ってくれた、壱岐ちゃり受付のお姉さん
・優しい笑顔で見送ってくれた印通寺港近くの商店のおばちゃん
・一組しかいないのに、親切に対応してくれた筒城浜の受付の女性の方
壱岐の人たちは、みんな優しい人たちでした。
言葉を交わさなくても歓迎してくれていることが伝わってくるんです。商売的な感じでもなく。
ふと、思い出しました。10年近く前に日帰りで壱岐に訪れたときにも、全く同じことを感じたのを。
変わらずに待っていてくれる。
ぼくにとって、壱岐はそんな島です。