12万キロで外装ボコボコの愛車を廃車して、6.5万円をゲットした話。
最終更新日 2019.6.15
車って走行距離が10万キロ超えたり、ぶつけて傷だらけだったりすると、もう売れないと思ってませんか?
- 売れないどころか、下手したら廃車にお金かかるよね..涙
確かに、中古車買取業者に査定してもらって、ぼくもこんな風に言われた経験があります。
こちらはお値段がつきませんので、廃車費用をいただく形になります。
ところがぼくは、今回廃車して「6.6万円」を手にしました。
ちなみに車は、9年落ちの日産ティーダ、走行距離は12万キロ。
さらに外装はこんな状態
- ボコボコのキズだらけ(苦笑)
この状態では「まさかお金になるわけがない」と思いませんか?
繰り返しになりますが、それでもぼくの場合は6.6万円になりました。
こちらの記事では、廃車にお金をかけずに、逆に廃車でお金を得る方法を説明しますので、もし廃車する機会があれば、ぜひ参考にしてください♪
もくじ
廃車する車がお金になるカラクリ
もしかしたら、「なんか怪しい」とか思っている人がいるかもしれないので、カラクリを説明していきますね。
まず、自分で廃車をした場合に「得られるお金」には、大きく分けて4種類あります。
- 車両売却代
- 自賠責保険の返金
- 重量税の還付
- 自動車税の還付
それぞれ詳しく説明します。
車両売却代
車を売却するなら「中古車買取業者」がメジャーですよね?
中古車買取業者は、買い取った車を「オークションで売る」ことが前提なので、売れない車は買い取リません。
そこで「解体業社」の出番です。
解体業社は、どれだけボロボロだろうが、キズだらけだろうが、車の状態に関係なく買い取ってくれます。
なぜなら、自動車は解体すれば、鉄くず(鉄)として売れるからです。
あれ?…ということは、、
そうです、気づきましたか?
もし、中古車買取業者に「廃車代を払って」引き取ってもらったとしても、中古車買取業者は「解体業者」に売ってるんです。。
- あこぎな商売やなー
以下は、うちの近くの解体業社が、ホームページで提示していた廃車の買取額です。
- 3,000cc以上4,000cc未満 ⇒ 42,000円
- 2,000cc以上3,000cc未満 ⇒ 38,000円
- 1,500cc以上2,000cc未満 ⇒ 30,000円
- 1,000cc以上1,500cc未満 ⇒ 20,000円
- 軽660cc ⇒ 17,000円
※アルミホイールだとプラス3,000円
- 意外と高くないですか?
しかも「車種」や「車の状態」は一切関係ありません。
廃車するしかないような車でも、解体業者なら意外と高く買い取ってもらえるってことですね。
- 中古車買取業者は、廃車するような車は買い取ってくれない
- 車の状態に関わらず、解体業者は必ず買い取ってくれる。
自賠責保険の返金
いわゆる強制保険ですね。任意保険とは違います。
車検の時に、車検費用に含まれていて、24ヶ月で加入しているケースがほとんだと思います。
月割りで返金されますので、保険料を24で割って、保険解約日の翌月からの「残りの月数」でかけた金額が返金額になります。
保険料や保険期間は、自賠責保険証明書を見ればわかります。
ぼくの場合は、6月に廃車したので、残りは22ヶ月。
25,830円/24ヶ月=1,076円
1,076円×22ヶ月=23,672円
という計算で、23,672円が返金額でした。
ちなみに、陸運支局で廃車手続きをしても、自動的に解約にはなりませんので、自分で保険会社に連絡して、解約や返金の手続きをしなければいけません。
- 残りの月数によって返金額が決まる
- 陸運支局の廃車とは別に手続きが必要
重量税の還付
廃車をするということは、物理的に車両本体を解体(スクラップ)して、法的に自動車の登録を抹消する(永久抹消登録)ということになります。
- 永久抹消登録とは
- 自動車を解体することが前提で、一度永久抹消登録をした自動車は二度と再登録ができません。
なお、再登録が可能な「一時抹消登録」の場合は、重量税の還付はありません。
こちらも月割りで返金されますので、税額を24で割って、廃車の翌月からの「残りの月数」でかけた金額が還付額になります。
重量税は車検証に記載されています。
ぼくの場合は、4月が車検で、6月に廃車したので、残りは22ヶ月。
24,600円/24ヶ月=1,025円
1,025円×22ヶ月=22,550円
という計算で、22,550円が還付額でした。
重量税の還付は、陸運支局で永久抹消登録の手続きの際に、一緒に還付申請をすることになります。
使用済自動車に係る自動車重量税の廃車還付制度について
- 残りの月数によって還付額が決まる
- 陸運支局で永久抹消登録と一緒に還付申請が必要
自動車税の還付
自動車税も支払済みであれば、同様に月割で還付されます。
ぼくの場合は、納付書が送られてきた時点で、既に廃車を検討し始めてて、税金を払わずに廃車したので還付はありませんでした。
その代わり、廃車後に月割でそれまでの自動車税の支払い用紙が送られてきます。
また、還付に手続きは必要なく、廃車手続きが済むと、自治体から還付通知書が送られてくるので、それに従って還付金を受領できます。
- 残りの月数によって還付額が決まる
- 廃車時に還付のための手続き等は不要
以下のような場合は、還付金は受け取れませんので、注意してください。
- 軽自動車は自動車税の還付はありません。
- 3月に自動車を抹消登録した場合
- 地方税の滞納がある場合(滞納分に充当されます)
上記の4つ(車両売却代、自賠責保険の返金、重量税の還付、自動車税の還付)が、廃車した場合に得られるお金になります。
ぼくの場合は、
車両買取代 30,000円
自賠責保険の返金 2,3672円
重量税の還付 22,550円
合計76,222円
しかし、これはあくまでも時間と労力をかけて、全て自分でやった場合の話で、ぼくは面倒だったので「廃車買取業社」に売却しました。
廃車買取業社なら面倒な手続きは不要!
全て自分でやれば、手元に入る金額は大きくなるものの、代わりに以下のような手間やデメリットが発生します。
- 解体業社に車を持ち込む手間
- 陸運支局に出向いて廃車手続きをする手間
- 保険屋に連絡して手続きをする手間
- 返金や還付金が入るまでに一定の時間がかかる
これらを全て解決してくれるのが「廃車買取業社」です。
廃車買取業者は、解体業者への売却や、廃車手続きなどを全てやってくれる上に、自宅まで車を引き取りに来てくれて、その際に書類のやり取りなど全てが終わるので、客側には手間が全くありません。
その代わりに、全て自分でやるよりも、手元に入る金額が若干少なくなります。
ぼくは、最終的に「6.5万」で提示してくれた「廃車買取業社」に決めました。
自分で廃車した場合に比べて、手元に入る金額が「約1万」減ったわけですが、時間とコスト(ガソリン代)などを考えれば、それでも得したと思ってます。
- 2〜3万減るようなら自分でやっていたかもしれませんが..(苦笑)
ただし、ぼくは査定が高くなるように工夫をしたので、その辺りのポイントを次に説明しますね。
ぼくが業者に高く買い取ってもらった方法(コツ)
方法は以下の通りでシンプルです。
- 複数の廃車買取業者に見積もり(査定)してもらう
- 専門の業社を通じてオークションに出品する
多分、これが最強です。詳しく説明していきましょう。
step.1 複数の廃車買取業者に見積もり(査定)してもらう
複数の業者で相見積もりを取るのは、「低く査定されることを避ける」ためと「業者間で競わせてなるべく高値で査定してもらう」ためです。
競わせるとか、そういうの苦手なんですけど..
大丈夫です。基本的に事実をそのまま伝えるだけでOKです。あとは勝手に競ってくれるので(笑)
ぼくがネットで評判を調べた上で、見積もり(査定)を依頼したのが以下の業者です。
査定結果も合わせて載せておきます。
- 廃車本舗
- ホームページから査定依頼をして、翌日にはメールで買取額が提示されました。47,735円でした。
唯一、電話のやりとりが一度もなかった業者です。(フォーム送信後に、車検証の写メをメールで送ったからかもしれません) - 廃車.com(廃車ドットコム)
- 全国の優良解体業者のネットワークで構成されていているので、比較的高い買取が期待できると思います。ホームページから査定依頼をして、翌日に福岡を担当する業者さんから電話がきて口頭で買取額が提示されました。54,000円でした。
- 廃車らぶ
- ホームページから査定依頼後に電話があり、車検証とボディの傷箇所の写真を送り、折り返しの連絡がきて、口頭で買取額が提示されてました。63,000円でした。査定額だけ伝える感じですごくあっさりしてました。
- ハッピーカーズ
- ここは廃車専門ではなかったので、唯一査定をしに来ました。ただ、実車を見て「やっぱり廃車ですね。今一番高く提示しているところはいくらですか?」と聞かれ、その時点で63,000円だったので、それを上回る65,000円を提示しくれた感じです。
- 廃車ひきとり110番
- いわゆる廃車買取の大手ですね。ホームページから査定依頼をして、翌日に電話がきて、口頭で買取額が提示されました。45,000円でした。大手だけあって、電話応対の印象もとても良かったです。
- ハイシャル
- ホームページから査定依頼をして、数時間後に電話がきて、口頭で買取額が提示されました。48,000円でした。電話応対がとても丁寧でしたが、逆に業務的な感じがしました。ちなみにハイシャルは「契約後のキャンセル料が3万円かかる」ことで有名で、「契約書類を交わさなくても、利用者が電話で査定額に納得した瞬間を契約成立」とみなすようなので、意思表示が苦手な方などは避けたほうがいいかもしれません。
ちなみに「カーネクスト」にも見積もりを依頼しましたが、3,000円というありえない査定結果で、さらに電話応対も最悪でした。ネットでも悪評をよく見かけますが、事実のようです(苦笑)
何れにしても、面倒でもきちんと複数の廃車買取業者で見積もりを取ることが重要です。自分で調べた上記以外の業者でも良いと思います。
それと、よくある「中古車買取一括査定」は絶対にやめた方がいいです。
ガリ○ー、ビッ○モーター、アッ○ル、ラビ○トなどの、大手中古車買取業者に一括で査定を依頼できるあれです。
なぜなら、中古車買取業者は、買い取った車を「オークションで売る」ことが前提なので、廃車を前提としているような車にまともな価格はつけないからです。
それと、中古車買取業者は、査定のために実車を確認しに来るので、各社とスケジュール調整をして、来訪に対応しなければいけません。
その点、廃車買取業者は、基本的に廃車が前提なので、実車を確認しに来ることがほとんどありません。(業者によっては写メを送ったりする必要があったりします。)
- 複数(できれば5社以上)の「廃車買取業者」で相見積もりをとる
- よくある「中古車買取一括査定」は避ける
というわけで、複数の相見積もりをとった結果、ハッピーカーズさんの65,000円が最高額となりました。
step.2 オークションに出品して、さらに高値を目指す
次に、買取業者の中で最高額となった65,000円よりも、更に高値で買い取ってくれる業者を探すべく、オークションに出品します。
中古車のオークションと言えば、市場のように、業者が競りあうようなイメージがありませんか?
今は、個人がマイカーを出品して、それを中古車買取業者が競りあうという「ネット上のオークション」が存在するんです。
- 業者しか入札できない、中古車専門のヤフオクみたいなイメージです。
全然思ったように価格が上がらなかったらどうするの?
予め「最低売却価格」を設定できるので、最低売却価格に達しなかった場合には、「売らなければいい」だけの話です。
逆に「最低価格」を超えた場合には、売却をキャンセルすることはできません。
売却の流れは、以下のようになります。
- webから申し込み
- 査定(自宅または店舗)
- オークションに出品
- 希望以上の額で入札されれば売却
現在、このタイプのオークション業社は3社あります。
どこも同じような仕組みなので、比較になりそうなポイントだけまとめてみました。
ユーカーパック | カープライス | SellCa(セルカ) | |
入札業者数(登録) | 8,000社 | 1,000社 | 6,000社 |
---|---|---|---|
査定提携店舗数 | 約750店舗 | 約3,000店舗 | 約156店舗 |
成約手数料 | 無料 | 10,000円 | 10,000円 |
オークションの場合は、同時に複数の業者に依頼はできませんので、どこか一つを選ぶことになります。
「入札業者数」は多い方が、金額は上がりやすいので、ユーカーパックかSellCa(セルカ)が無難だと思います。
「査定提携店舗数」は、自宅(駐車場)に来てもらうなら気にする必要はありませんよね。自宅は嫌な人とかいるんでしょうか。(住所とか書きますからね。。)
「成約手数料」は、無料のユーカーパックが有利なように思いますが、実際はそんなに関係ありません。
ユーカーパックの最低売却価格を「50,000円」にするなら、セルカの最低売却価格は「手数料分を上乗せして60,000円」にすれば、手元に残る金額は変わらないからです。
でも、最低売却価格は安い方が売れやすいのでは?
もちろん、基本的にはそうですが、ユーカーパックは業者側の手数料が高いので、最低売却価格が安い方が良いとは、一概には言えないのです。
ちなみに、ぼくはセルカで最低売却価格を76,000円にして出品しましたが、結局価格は届かず、売却しませんでした(苦笑)
76,000円というのは、見積もりで最高額だった65,000円に、セルカ手数料分10,000円を足して、そのままだと意味がないので更に1,000円足した金額です。
セルカの担当者は、「もっと最低売却価格を低くしないと、オークションが加熱しないから価格が上がらない。」と言ってましたが、セルカとしては売買が成立しないと収益にならないので、そう言いますよね。。
- 仮に低く設定して、その最低売却価格で売れてしまったら元も子もない。。
あくまでも、うまくいけば「更に高値で売れるかもしれない。」という作戦ということを忘れてはいけません。
それでも、ノーリスクで充分に高値がつく可能性はあるので、絶対に試しておくべき方法としてオススメします。
最後に..
冒頭にも書いた通り、車はどれだけボロボロでも「鉄くず」として売れるので、お金を払って車を廃車したら大損です。
それでも「廃車はお金がかかる。」と思っている人は、まだまだ多いのが現実です。
皆さんの周りでも、おそらくそう思っている方がほとんどのはずです。
是非、皆さんの周りの方にこの情報をシェアしてあげてください。