OMM LITE 2018 TOKUSHIMA-KAIYOに参戦してきましたー!
最終更新日 2019.7.26
少し前ですが、先月3/17~3/18に以前から参加してみたいと思っていた、OMM LITE / BIKE 2018 TOKUSHIMA-KAIYO に参戦してきました!
OMMは、ザックなどの各種ギアをオリジナルブランドから販売しているので、山好きの方なら聞いたことある人も多いと思いますが、レースの認知度はまだまだ低いみたいですね。
こちらの記事では、ぼくの大会レポートを通じて、「OMM」や「OMM LITE」を知ってもらえたら嬉しいです。
もくじ
OMMとは?
OMMはオリジナルマウンテンマラソンの略で、決められたフィールド内に設置されたチェックポイントを回って合計得点を競う、イギリス発祥の世界でもっとも古い2日間の過酷な山岳マラソンレースです。
みなさんご存知の方も多いであろうオリエンテーリングや日本でも少しずつ開催が増えてきているロゲイニングなどと基本ルールは同じですが、基本的にコースはトレイル上で、トレラン要素が含まれる耐久系のレースです。
ロゲイニング(rogaining)とは地図、コンパスを使って、山野に多数設置されたチェックポイントをできるだけ多く制限時間内にまわり、得られた点数を競う野外スポーツである。
オリエンテーリング(英語:Orienteering)は、地図とコンパスを用いて、山野に設置されたポイント(コントロール)をスタートから指定された順序で通過し、フィニッシュまでの所要時間を競う野外スポーツの一種。(wikipediaより引用)
OMM LITE は OMM本戦の登竜門となるレース
今回ぼくが参加したのはその「OMM JAPAN」の登竜門となっている「OMM LITE」そのままですが、本戦と比べてかなりライトな内容になったものです。
OMMに参加したいけど、経験もスキルも体力も自信がないという初心者に対して、参加するために必要なナビゲーションスキルと経験を提供する趣旨で開催されています。
まずはLITEに出たいと思っていたものの、レースに必要なバディも特にいないし、何よりも開催地は長野県なので、そのうち出れたらいいな。ぐらいに思ってました。。
しかし、2018年のLITEは四国は徳島県の海陽町で開催されるということを知り、九州在住のぼくにとっては、四国とはいえ、長野に比べれば断然遠征の敷居が低く、すぐに「これだっ!」と思って、山仲間を誘ってエントリーしたのでした。
メンバーはいつもの山仲間4名です。
ちなみに本戦は2名参加ですが、LITEの場合は1チーム5名までエントリーできます。この辺りからも、LITEの場合はガチレースというよりも、仲間と和気あいあいと楽しもう的な開催主旨が窺えますよね。
ここからはレース当日の様子を振り返りながら、「OMM LITE」がどんなものかわかるように紹介していきたいと思います。
受付をしたら地図をもらって作戦会議!
まず、チェックポイントが記載された地図が受付時にもらえます。受付は前日の夕方から会場で開始するので、前日に受付を済ませれば、一晩ゆっくりと地図を見ながら作戦を練ることができるわけです。
しかし、その時点で各チェックポイントの得点はわかりません。
得点表はレース当日のスタート10分前に配られます。
おそらくはほとんどの方は自分たちの体力と照らし合わせ、なるべく効率の良く回れる大まかなルートを数パターン考えておき、最終的に得点表が配られてから、どのパターンで行くかを決める感じになると思います。
レース直前に得点表が配られて、さてどうする!?
ということで、再度コース選択をする仲間たち。
「やっぱりここは得点高いね!」
「あれ?こっちは思ったより得点低いね。」
「どうせならこっちも回りたいけど時間的にどうだろう?」
などなど、あとから振り返ってもこの時間はかなりおもしろいと思う。
意見が割れたりもするだろうけど、この短い時間でコースを決めなければない。
スタートーーーー!!
ついにスタートしました!
この感じ、なんか見たことあるぅー!!
とぼくはなんだか他人事のように変な興奮をしてましたw
ちなみにチェックポイントにあるコントロールというのがこちら。
昔はおそらくアナログで穴をあけるパンチのようなものだったと思われますが、
今はこれもデジタル、各チームに配られるバンドのようなものにIC?が埋め込まれていて、
先端についている棒状のものをコントロールの穴に通すことでポイントが加算され、
ゴールした時に自動計算という仕組みになってます。
今回ぼくらのチームのメンバーは走る気はゼロで、
最初から楽しくワイワイのんびりやろうやーの人たちだったので、
走ったのはスタート直後の会場を出るまでだけw
あとはこんな感じでのんびりまったり歩きました。
ちなみにこれは2日目。
初日は3月にも関わらず暑いぐらいのピーカンだったけど、
2日目は終日曇天で、テンションもあがらず、もうレースって感じでもない雰囲気w
更にぼくは恥ずかしいことに途中から膝が痛くなり、
最終的に最低限回ろうと決めていたチェックポイントを回った時点で、
まだ2時間ぐらい余っていたけど、仲間たちも気を遣ってくれて、
制限時間より1時間以上早くゴールしました。
我がチームのゴールの瞬間。
おおげさなガッツポーズがお遊び感を助長してますw
OMM LITE はどんなフィールドか?何が必要?
これは一番印象に残った(かっこよかった)チェックポイント。
今回、OMM にはじめての参加で、しかも白馬以外にエリアで開催されたのは始めてで、
ぼくら九州人の場合は、身近で過去に参加した人はいない、
もちろん徳島はアウェイなので特に海陽町というマイナーな土地は想像もつかず、
どんなところがコースになるのかも全くわかりませんでした。
まぁ地形図とかGoogleアースとかで調べたらある程度はわかったんでしょうけど。。
トレイルとロードの割合はどのぐらい?
ぼくは「オリジナルマウンテンマラソン」という名前から、
少なくとも半分ぐらいはトレイルなのだと勝手に思ってました。
しかし、実際に歩いたトレイルは全体の1~2割ぐらい。
基本的には田舎町のロード(舗装路)をひたすら歩きます。
そして、チェックポイントの近くまでいくと、そこから少しトレイルに入ったり、
トレイルというほどではない、林道のような未舗装路に入り、
5分~15分ぐらいでチェックポイントがある感じでした。
実際に一つ前の写真のチェックポイントもそうです。
海沿いの道まで来て、未舗装の私有地のようなところに入ってから5分ぐらいのところです。
OMM LITEは読図の知識はどれぐらい必要?
悪くいうつもりではないですが、OMM LITEは、
「田舎町で行うオリエンテーション」
といったらなんとなくイメージが伝わりやすいような気がします。
ぼくもそうだったけど、トレイルが中心だと思っていれば、
普段山に行っている人は特に、読図(地図読み)のスキルが必要と思う人が多いはず。
でも結論から言うと、。
読図スキルは大していりません。
だって、さっきも言った通り、基本的に街中を歩くのだから。
「大きな道路を越えてから2本目を右」
「あの川を渡ってから川沿いを左」
とか、そんな感じで問題ない。もちろん道に迷うなんてことも、
よほどの方向音痴でもない限りありえない。
しいて言えば、チェックポイント近くにいってトレイルに入ってからは、
分岐点などで地形図から進路を判断できないと、
チェックポイントが見つからず、また分岐点まで戻らないといけない。とか、
その程度はあるけど、それでもあくまでもその程度。
せいぜい5分か10分ロスするぐらいじゃないかな。
だから、山でテープや案内板などを一切アテにせず、
地図だけで歩けるようなスキルが必要と思っていると肩透かしをくらいます。
もちろん全く必要ないかと言ったらそんなことはなくて、
ロスを減らしたり、コース選択する上であった方が断然有利なのは間違いありません。
それでも等高線からはある程度の地形がわかれば充分ですし、
地形よりも目印となる地図記号をよく憶えておいた方が役に立つと思います。
でもよく考えたらそりゃそうですよね~
OMM LITE は誰にでも参加資格はあり、経験やスキルも必須条件ではないので、
事故などのリスクは少ないレースになっていて当たり前です。
まぁぼくが勝手に冒険的な要素を期待しすぎただけの話です。
あ、言いたい放題言った後に今更気がつきましたが、
ぼくらは初日に高得点が割り当てられていたチェックポイントは回ってません。
明らかに一番遠いチェックポイントの2つが高得点だったのですが、
自分たちのペースを考えたら他が全然回れなくなるので行きませんでした。
その2箇所は唯一トレイルをそれなりに歩くルートでないといけない場所でした。
そこに行っていたら、読図云々の話は少し違っていたかもしれません。
まぁでも、確かほぼ一本道のトレイルを歩く感じだったはずなので、
そこまで大きくは話は変わらないと思います。
ただし!
この見解は今回の OMM LITE だけで見たものですので、
その年によっても違ったり、フィールド自体で多少は変わると思いますので、
くれぐれも誤解のないようにお願いしますm(_ _)m
最終的に上位入賞には何が必要か?
ずばり持久力!
これは声を大にして言えます。紛れもない事実ですね。
上位入賞チームの初日の得点を見ると、
ほとんどのチェックポイント(少なくとも8割ぐらいは)回ってると思われます。
おそらくですが、初日の移動距離が30キロ前後はありそうです。
もちろん平地のみでなく、トレイルやそれなりに勾配のある林道なども含めてです。
この時点で相応の体力が必要ですし、更には2日目の体力をある程度は残す前提なので、
とにかくチーム全員がかなりの持久力を有していないと無理です。
もちろん、そこに読図などを含めたナビゲーションスキルや、
効率よくチェックポイントを回るプランニングなどが必要なのは言うまでもないけど。
それにしても、絶対的にラン要素が強いということです。
それでお前らはの成績はどうだったの?って話ですが、
79チーム中(棄権チーム除く)、62位…
はい、偉そうなこという割に大した結果ではないんですw すいません。。
でも、そもそも成績をそこまで気にしていなかったのも事実。
だって一切走ってないんですもの。。もちろん走り切る体力なんてないのだけど。
もし次にまたOMM LITEに参戦することがあったら、
ちゃんとトレーニングしてもう少し走れるようになって、
同じように成績や順位を意識してレースできるメンバーで望んでみたいですね。
しかしながら、人生初のレースに加えて、人生初のロゲイニング。
言うまでもなくいい経験になったし、仲間と試行錯誤して協力して歩いたのは、
いつもの山行とは全く違うもので、色々なことに気が付くいい機会になりました。
運営の皆様、開催に協力していただいた海陽町の皆様に、
この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
そして一緒に参加してくれた仲間にも感謝してます。
興味のある方はぜひ参加してみてください。いい経験になると思います。